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奄美諸島の黒糖焼酎
黒糖焼酎と料理をあわせる
他の蒸留酒や焼酎にない、ラムにも通じる黒糖からくるシロップのような香りを、どういうものにあわせるかというのがポイントになると思います。鶏の胸肉のタタキのような皮を炙ったものや、馬刺しには、甘味の強い醤油がよく合います。そういうつまみに黒糖焼酎を合わせると、非常に味が引き立ちます。あとは単純に黒糖を使った料理。お醤油のちょっと焦げたような香りと、カラメルの香りが合わさった料理は黒糖焼酎が合わせやすい。
同じ黒糖焼酎でも減圧蒸留でつくられたものは、香りが繊細です。こういうタイプには、例えば卵焼きのように素材自体が甘味を持つものが合うのではないでしょうか。あとは、湯がいたエビや蟹など。白い肉の部分の自然な甘味とやわらかな香りを引き立たせるでしょう。

◆里の曙(町田酒造)テイスティング・ノート
香りは非常にさわやか。減圧蒸留からくるフルーツ系の香り、エステル香、シロップのような典型的な黒糖焼酎の香りが一緒にきます。フルーツとお花をシロップで包むような印象。ほんのりとミネラルの香りもします。全体的にかなりやさしい印象。
味わいもすごくライト。なめらかで、バランスが非常によくとれています。
◆天孫岳/アマンディー(西平本家)テイスティング・ノート
樫樽貯蔵二年とはいえ色調はほとんど透明。新樽ではなく使用樽の貯蔵。香りは第一印象から複雑性があります。シロップのような香りに加え、常圧蒸留のミネラルの香り、さとうきびの繊維、乾いた木、藁のような香りがあります。だだ香りの強弱はどちらかというとおだやかで、落着いています。
味わいは全体にまろやかで、少し甘味さえ感じるくらい膨らみのある印象。アフターは非常にやわらかくなめらかですが、これは熟成によるものではないかと思います。
◆氣(西平本家)テイスティング・ノート
天孫岳と比べると、複雑性のある香りがやや控えめで、シロップやお花の香りが優位に立っています。そこに常圧特有の蒸したお米のような香りや、ほんのわずかミネラルの香りが感じられます。全体的に香りのトーンはライト。
味わいは、まろやかな「天孫岳」に対して「氣」はどちらかと言うとドライ。含まれている油の量が「天孫岳」のほうが多いからではないでしょうか。
◆龍宮(富田酒造場)テイスティング・ノート
最初からシロップのような香りがはっきりと感じられます。その後に少し白木のようなスパイスの香りと、かすかに石炭が湿ったようなミネラルの香り、ワインでいう火打石のような香りを感じます。
味わいは、最初に少し甘味を含んだようなまろやかな印象がありますが、あくまで印象だけで甘味はありません。アフターはやさしく、あまり苦味を感じません。非常にやわらかな印象。
 

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