■死ぬかと思った ■罠にはまった ■胸にこたえた ■腹がよじれた ■寝るかと思った

京極夏彦の書庫2

京極堂&薔薇十字団探偵社シリーズ・京極夏彦読み切り怪談


ベストセラー

京極夏彦氏は、まさに京極堂である。あれやこれやと難題を吹っかけ、豊富な知識であっちへこっちへと読者を翻弄し、堪忍袋の緒が切れる寸前にさらりと難題を解いて見せるのだ。そして最後には、そのしかめっ面の下で少年のような忍び笑いを噛み殺しているのだろう。「わははは、それ見たことか」と、あの探偵のように……。

涙を飲んで選ぶオススメの一冊
魍魎の匣

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……京極堂&薔薇十字団探偵社シリーズ……

京極夏彦 探偵小説 百器徒然袋 雨 <鳴釡・瓶長・山嵐
初版10.Nov.'99/講談社NOVELS/'00年読
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ついに出た!!!麗人探偵榎木津礼次郎が「下僕」と称する面々を引き連れて、カメだ!ヤマアラシだ!と叫びながら、ついに表舞台へ躍り出た!探偵の手にかかれば、どんな難題もお茶の子さいさい、持って生まれたハチャメチャな手腕でバッタバッタと悪をなぎ倒す。かつてこんな楽しい探偵小説があっただろうか?小説界にこんな探偵がいただろうか?(どこかで書いたゾ、このセリフ……) いつもクールな京極堂も、今回ばかりは探偵の仕掛けに乗ってしまうのでありました。抱腹絶倒、仕事なかなか手につかず。

京極夏彦 本格小説狂骨の夢(きょうこつのゆめ)
初版8.May.'95/講談社NOVEL/'00年読
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殺しても殺しても、夜毎夫が帰って来る・・・夫を四度殺した女、極度の強迫観念に我を失っていく元精神科医、神を信じられず悩み続ける牧師。もつれてしまった夢と現実の狭間で次々と起こる怪事件。
ドクロ、首無し死体・・・と血生臭い事件の連続であるにも関わらず、痛快娯楽小説のノリで読める。京極堂に集う文士、探偵、刑事、遊民といった個性豊かな面々の活躍も賑やかだ。京極堂の憑き物落としが始まると、もぅ止まらない。空が白むのも忘れて夢中で読み耽る。落とせるのか、京極堂???頑張れ、イサマ屋!

京極夏彦 超絶のミステリ魍魎の匣 (もうりょうのはこ)
初版5.Jan.'95/講談社NOVELS/第49回日本推理作家協会賞受賞/'00年読
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男が大事そうに膝に抱えたちいさな匣の中で、綺麗な娘が幸せそうにうふふと微笑む・・・キャーーー!いやいや、叫ぶのはまだ早い。。自閉ぎみの作家関口が出会う奇妙なバラバラ殺人、美少女転落事件と事件はまだまだ続くのだ。
のっけから、なんで?どうして?と身を乗り出し、軽々と京極氏の罠にハマる。「形、三歳の小児の如し、好んで亡者の肝を食ふと云ふ魍魎」を京極堂がどう祓うのか?強烈な個性の仲間たちは、どう関わってくるのか?京極堂に集う文士、探偵、刑事、遊民といった個性豊かな人物たちの活躍もおおいに楽しみだ。またまた京極堂のくどくど講釈に付き合わされるが、これ無しには楽しめないので頑張ってつきあう。峠を越えるとまるでジェットコースターのようにスリル満点。匣・匣・匣…。探偵榎木津の登場にも狂喜することしきり。

京極夏彦 ミステリ・ルネッサンス姑獲鳥の夏 (うぶめのなつ)
初版5.Sep.'94/講談社NOVELS/'00年読
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東京・雑司ケ谷にある古い造りの医院の娘は二十箇月も身籠ったまま、しかもその夫は密室から忽然と姿を消したという。京極堂に集う個性的な面々の苦肉の推理も尽きた頃、京極堂の長く難解な推理立てが始まる。
「この世には不思議なことなど何もないのだよ」・・・古本屋の奥の狭い茶の間の、そこここに積み上げられた本に埋もれそうな座卓の向こうで、京極堂はそう言い放つ。古本屋の主にして陰陽師の京極堂が、憑物落としにより難解・無気味な事件を解決していくシリーズ第一弾。
はじめのうちは長たらしい理屈が睡眠薬になる事しきりだったが、めげずにちまちまと読み進むうちに、はまった!京極堂の憑き物落としに拍手喝采。いよっ、京極堂ー!

 

大極宮:大沢在昌、京極夏彦、宮部みゆき公式サイト
怪 -KWAI network :水木しげる、荒俣宏、京極夏彦他が主催する『怪』公式サイト
京極夏彦ネットコミュニティー


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