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臼杵の磨崖仏と九重  
   


臼杵の磨崖仏

阿弥陀三尊像しばらくドライブして臼杵の磨崖仏を見物に行った。テレビで観て以来、一度訪ねてみたいと思っていたところだ。売店で観覧券(530円也)を買い、いざ出発。おっとその前に売店横に立て掛けてある竹杖(無料)を拝借(^^;

「臼杵石仏は、千年の風雪に堪え、ひたむきな信仰のあかしを、今もなお残している。平安時代から鎌倉時代にかけて彫られたといわれ、遠く千年の歴史・文化を伝えてくれる。
60余体の磨崖仏は、昭和27年国の特別史跡、昭和37年国の重要文化財…の指定を受け、永年の歳月をかけて行われた保存修理工事を平成6年3月に終え、頭部の姿で親しまれた古園石仏中の大日如来像も本来の姿(胴と一体になり)にかえり、臼杵の磨崖仏四群59体が平成7年6月国宝に指定された。磨崖仏では、全国初、彫刻においても九州初…の国宝指定。木彫りとみまがうばかりの見事な彫刻技術、そして仏の数は、他に類を見ることなく、国の内外で文化遺産として高い評価を得ている。」無料パンフレットより転載


山深い社阿弥陀三尊像(ホキ石仏第二群内)→
ずらりと並ぶ石仏群はまさに木彫りのようにも見える。どっしりとした重量感に、はじめはただただ圧倒された。風雪による磨耗や損壊もあちこちに見られ、顔や体の一部がなくなっている仏像も多いが、今は上屋に守られている。


山王山石仏が鎮座する次の社(写真左)をめざしながら、手前からさらに観光マップには載ってない別の道をみつけて上っていく。道があれば行かなければ気がすまない性分は全員共通のようで、ずんずん高くまで上ってしまう。拝借してきた竹杖はかえって邪魔になり、肩に載せて歩いた。私ってまだまだ元気!
樹間から里を見る途中、女の子たちにキャァキャァ騒がれている30cmを越す巨大なヤマミミズ と遭遇。生きてたので、踏まれないように竹杖で薮の中に戻してやった。竹杖はやっぱり山では便利。。


木立の合間から見える臼杵市深田の里
上りつめると社があり、さらに高台に道が伸びていたが、その角に「この先、神社しかありません」という立て札。きっと誰からか苦情が出てのことだろう。こんな厳かな場所を訪れて、こんなちっぽけなことで怒る人もいるんだと皆で大笑い。
あどけない如来像いつの間にやらずいぶん高いところまで歩いたものだと驚く。木立の合間に見える深田は山に囲まれた美しいところだ。この時期には丘に散らばる桜と深田川沿いの菜の花が美しい。霞がかかってきて、写真に色が出ず、残念。


山王山石仏
左写真の社の中に鎮座する三体の石仏は「隠れ地蔵」とも呼ばれるそうだ。中尊の如来像はあどけない童顔で、じっとみつめているとしっかり見返されているような気がしてくる。なんともやさしげな表情を浮かべ、いつまでもみつめていたいような気になってしまう。素晴らしい芸術品だ。


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