器とハーブとイタリアン


イタリアパンの伝統を正確に伝えようとする
シミリ姉妹や北村先生の姿勢に感動!!!

いよいよ、伊万里でのイタリア料理教室のはじまりです。

当に美味しいパンは・・・
まずはパネ・カザレッチョ(ボローニャの伝統的な固い生地のパン)を作ります。“ビガ”と呼ばれる発酵スターターを使うのもイタリアパンの特徴です。
前日から塩の入らない生地を作ってゆっくりねかせたビガは、ねかせることでドライイーストが天然のイーストに近いものになるそうで、このビガをパンに混ぜることで麦本来の甘味や香りを引き出し、日持ちのよいパンができあがります。ビガは先生方が前夜から作ってくれていました。
「焼き立てが一番とよく言うけれど、本当に美味しいパンは時間が経っても美味しいんですよ。」と、北村先生は仰っていました。


わふわの生地の感触
台の上でやさしく練り、滑らかにするために綿棒で叩きます。粉とイーストと水と塩に、ほんのちょっぴりのオリーブオイル・・・それだけですべすべ滑らかな生地の出来上がりです。
会場を回って、一人一人に直に触れさせることで生地の感触を教えるマルゲリータ先生。イタリアパンどころかパン作りが初めてと言う参加者が多い中、懇切丁寧に正確に、しかも楽しそうにイタリアのパンを教えようとする先生たちの姿勢には感動を覚えました。


こそがなによりの道具
シミリ先生たちのパン作りの成形の過程を、北村先生が丁寧に、参加者に見せながら通訳していきます。
このパン作りでは道具をほとんど使わないのも驚きのひとつでした。ボウルを使わずにテーブルの上で粉をこね、使ったのはスケッパー(粉をまとめたり切ったりする道具)と麺棒だけ。今回は数が揃わず、スケッパーの代用に学用品の下敷きを切ったものを使いましたし、麺棒はビール瓶などでも代用できるそうです。
「手」こそがなによりの道具、人の手の温もりこそが美味しいパンの秘けつなのだそうです。いよいよ参加者全員、手作りパンに挑戦です。


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