撮影現場から2:カメラマン

 

メラマンは身体で勝負!
撮影の度に思うことですが、カメラマンという仕事は結構大変なものです。写真家が撮るなにげない一枚の写真のフレームの外には、微妙な光を調整する照明器具がそこかしこに並んでいます。様々な形の照明器具、反射パネル、ストロボ付の傘は微妙な陰影を演出するために使うようですが、シャッターと連動したりするようです。レンズは、ずらりと並んだ中からいくつかを選び、とっかえひっかえ使ってました。

驚かされるのは撮影機材の重さです。照明機材や三脚はもちろん、レンズの一つ一つがずっしりと重い。ましてやカメラとなると、ほんのちょっとの間借りて使わせてもらってるだけで、重くて腕が痺れてきます。楽そうでカッコ良い仕事だなぁ〜なんて思ってましたが、どんな仕事でも楽なだけってことはないのですね。

思いもよらないアングルはカメラマンの感性が問われるところ。シャッターチャンスを見逃さない機敏さもさすがです。「カメラマンの○○です。こっちはアシスタントの○○で〜す。」なんて紹介された時には正直……若いばっかりじゃないのぉ〜?……なんぞと思ってしまったものでしたが、撮影が始まるとなんのなんの!

モデル撮影の傍らで、RITZが大鍋にパスタを入れようとしているところ目敏くみつけて「ちょっと待った!」。茹でたアスパラを上げようとしていると「ちょっと待った!」・・・アシスタントは大活躍です。テキパキ、テキパキと、一日中走り回っています。もちろん、カメラマンも大活躍。アシスタントにレンズや照明の指示などしながら、シャッターを切る手は止まらず、レンズはほかほかの湯気や湯飛沫を追い続けます。おかげで私はパスタや野菜を茹で過ぎてしまうこともしばしばです。

そして、なによりも感心してしまうのは彼らの身のこなし。「カメラマンには運動能力が必要だ!」と、近ごろの私は思います。高い所から身を乗り出してシャッターを切る。レンズをのぞいてシャッターを切りながら階段を後ろ向きに降りる。立ったり座ったり、這ったり寝転がったり、腰を心配してしまうほど身体を曲げて撮っていたり……いやはやスゴイものです。

ときには、夢中になり過ぎることもあります。台所の流しに頭を突っ込んで撮影中、頭で水栓を押して水をかぶってしまったり、お鍋に近付き過ぎて湯気で鼻の頭をやけどしたり、料理の撮影中に髪が燃えていたり・・・。でも、そうやって夢中で仕事をしている彼らの姿はとっても素敵です。


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