得するオマケ特集

鉢植え用土も節約、節約  石灰は買わずにすまそう
生ゴミから自家製の堆肥  モグラと球根は仲良し?
生ゴミ乾燥リサイクラー使用レポート
とっても便利な不織布について NEW!


このコーナーでは“リサイクル”を中心に、いくつかのお得な情報を紹介していきます。
みつけしだいにアップしますので、乞う御期待!
自己流アイデアをお持ちの方はここで紹介して、み〜んな仲良くトクをしましょう。
他にも無農薬試用中のコーナーにいろんな廃物利用がありますのでご覧ください
例:刈った芝草・コーヒー・牛乳・米ぬか・卵の殻など

鉢植え用土も節約、節約

土のリサイクルのおトク情報です。鉢物の古い土は土粒が壊れて水はけや通気が悪くなっていますが、少し手を入れれば十分に再利用できます。ただし、表面部分は空気に触れて酸化しているし、肥料などで痛んでいるのであきらめて捨てます。
古土はビニールシートに拡げて十分に乾かし、ふるいにかけたりして根など目についたゴミを取り除きます。これを米袋や用土の入っていた袋などの三分の一程度まで入れ、水をかけて全体を湿らせます。袋の口を縛って平らにならし、日当たりのよいコンクリートの上などで時折裏返しながら4〜5日蒸らします。冬場なら同様にして寒気にさらします。仕上げに土を拡げて空気に当て、乾燥させます。再びゴミなどを取り除き、ふるいにかけ、新しい腐葉土を三分の一くらい加えて出来上がりです。
針槐流では土の節約のため鉢物には赤玉土の大粒や日向土を多用しています土粒が壊れにくいので植え替えの回数も減りますし、再利用しやすい上に水はけや通気、保水力にも優れた用土です。

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石灰は買わずにすまそう

石灰のリサイクルのおトク情報です。「味付け海苔」に入っている乾燥剤、これは園芸品店で売っている消石灰と同じもので、石灰肥料になります。
袋に「生石灰」「消石灰」と記載してあるものをいくつかまとめて、湿気取りに押し入れや棚の中に入れておきます。そのうちに湿気を吸ってパンパンに膨らみます。袋から取り出してみて、きめ細かな粉状態になっていれば庭で使えます。私は大きめの瓶にためて使っています。完全に粉になってない場合は、しばらく瓶や缶の蓋を開けておきます。石灰は水に濡れて発火することがあるので、保管に際しては水が入らないように十分に注意をして、保管してください。
土に混ぜる場合には、土の表面にうっすらと霜がおりた程度にばら撒き(1平米に大さじ2杯弱)に、腐葉土や堆肥と一緒に深く耕します。雨が降らないようなら時々散水をしながら、2週間ほど待ってから苗を植え付けるようにします。追肥として与える場合は、土に混ぜ込む場合よりさらに薄く土の表面に撒き、たっぷりと散水します。与え過ぎると土が固く締まるので、使い過ぎには十分に注意してください。

※最近市販されているカキ殻などの「有機石灰」は土に混ぜ込んでもすぐに植え付けができますし、少々多めに施してしまっても害がなく、とても優秀な素材です。耕してすぐに植え付けたい時にはいつも使っています。

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生ゴミから自家製の堆肥(ボカシ肥)

生ゴミで優秀な堆肥を作りましょう。「クサイ!」と思う方もいるでしょうが、これがちっとも臭くなくて台所でも作れるくらいです。しかもゴミの減量になり、夏場に何日も生ゴミを保管する必要もなくなります。肥料としての効果は絶大、同時にできる液肥を下水などに流すことによって河川の浄化にも繋がっていく、まさに一石五鳥のリサイクルです。ボカシ肥は土と肥料の中間のようなもので、用土に埋め込んでも匂いはありませんし、ハエなども寄りつきません。
市販されている堆肥は“○○糞”というように家畜の飼料が消化吸収されたあとの残りカスですが、生ゴミは私たちの摂る栄養分と同じかそれ以上の栄養のかたまりです。根にやさしく、病原菌を抑える効果もあります。すでに実践している方も多いですが、このリサイクルだけは必ず実践してもらいたいものです。ここでは米ぬかを使った簡単な方法を紹介しますが、園芸資材の店に行くとEM菌などいろいろな発酵促進剤があります。作り方はほとんど同じです。


ボカシ肥の作り方
1、十分に水切りした新鮮な生ゴミ(笑)を10リットル程度の密閉容器に入れる。この時、卵の殻は潰し、野菜などはできるだけ細かく刻んでおく。肉や魚の骨、内臓などなんでも入れ、梅干しや漬け物など塩辛いものだけは堆肥化を遅らせるので入れない。貝殻は割っておくといわれるが、あとで怪我をすることがあるので(庭守は怪我をした!)そのまま入れる。ハエが入らないように注意しましょう。

2、三角コーナーいっぱいの生ゴミに対して洗濯洗剤用スプーン一杯くらいの米ヌカを上から振りかける。夏場は少し多めにする。空気を抜くようにふたの中央を押しながらきっちりとふたをし、物置きや流しの下など直射日光の当たらない場所に置く。容器の半分くらいになると発酵が活発になり、自分でふたが開くことがあり、空気抜きが必要になるので手近な場所に置いた方が便利。

3、毎日1と2を繰り返し、いっぱいになったら空気抜きをしながら日陰で、夏場で4,5日、冬場には10日くらい寝かせ、菌を醸成させる。もし、ウジが発生した時は5cmくらい土をかぶせる。


ボカシ肥の使い方

液肥として:
日陰で寝かせたボカシ肥の底に少量の液肥がたまっている。まず、これを取り出す。そのまま池や溝に流せば澄んだ水になる。または液肥を500倍に薄めて1日に1〜2リットルづつ台所やトイレの排水に流す。

ボカシ肥:
液費を取った残りがボカシ肥。そのまま保管できる。

鉢植えに:
鉢に用土三分の一、ボカシ肥三分一、用土三分の一の順に入れる。一週間以上寝かせてから苗を植え付ける。

庭に! 畑に!:
根から離してところどころに埋める。10cm程度の土をかぶせる。耕したあとに埋め込んで寝かすともっと良いです。

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モグラと球根は仲良し?

彼岸花写真庭守の“幼い木たちの庭”や“おいしい野菜畑”は現在大変なモグラの被害にあっています。あの細長いスペースを駆けずり廻っているのです。この辺りのモグラは元気者で、ポット苗なんかを植えると、次の日には土の上にコロンと放り出されていたりします。懸命に土を耕し、石を取り除き、土を入れ、堆肥や腐葉土を入れて枠組みを造り・・・と、数年をかけて造った庭の成果のミミズたち、それを狙うモグラたち、それを追う庭守。これも大いなる自然の循環の一つなのでしょうか???
せめて木たちが大きく育つまで……という庭守の願いが通じたのか、過日、母がどこからか聞いてきました。彼岸花を植えるとモグラが来なくなるらしい!!! ・・・と。調べてみると彼岸花の根にはアルカロイド、つまり毒があるということ。もちろん、殺してしまうのではなく、近寄ってもらわないようにするのです。
早速山へ行き、泥棒にはならないような場所を探して彼岸花をたくさん採取してきました。植え替えの適期ではなかったのですが、急を要するので植えました。一ヶ月もたたないうちに芽が出ていて、見てみると新しい通り道もないようです。これが彼岸花のおかげなのか、寒くなってモグラがおとなしくなっただけなのか、春にならなければ解らないでしょう。はたしてモグラと彼岸花は仲良しなのか不仲なのか、春になったらお伝えすることにしましょう。

経過報告1
春が近くなったある日のこと、彼岸花が球根ごと土の上に放り出されていました。ショック!!! でも、根はまだしっかりと張ってはいないようだったので、引き続き様子を見ることにします。

経過報告2
二度めの春です。彼岸花はあちこちで大きな花を咲かせました。が、モグラくんたちも元気に庭を駆け抜けています。。。今度は彼岸花をもっと元気に育ててみようと思います。ところで、アルカロイドと言えばスイセンの根にもあるはず・・・どうしてスイセンではなく彼岸花なのでしょう???

経過報告3
使い古しの油をモグラの穴にたっぷり注ぎ込むと良いとう情報をゲット!油は植物には悪くないそうです。モグラも匂いを嫌って寄り付かなくなるだけ・・・と、これは結構効果があるように思えましたが、彼岸花もモグラもとても元気です。油の量や回数が足りなかったのかもしれません。

経過報告4
苦節五年・・・いつの間にやら木たちが元気に大きく育ってきたので、モグラくんたちを追っかけるのは止めにしました。今では木とモグラは仲良く共存しているようです。先日、お隣の師匠が偶然捕まえたというモグラを見せに来てくれました。おっかなびっくり見てみると、モグラは驚くほど美しい生き物でした。サングラスをかけてないのは残念なことでしたが、その手触りはシルクのようにやわらかくて、いつかまた会えるかな・・・今ではこれも庭の楽しみのひとつです。

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生ゴミ乾燥リサイクラー使用レポート

生ごみリサイクラーを使い始めて3年目、なかなかに良いのでレポートをまとめてみました。検討中の方は参考にしてみて下さい。
最も気になるのはやはり匂いでしょうが、お焦げのような香ばしい匂いで、虫が入り込んでも虫ごと乾燥しちゃいます。我が家のリサイクラーは熱風乾燥型なので、殺菌効果もあります。
コツはさらさら、パリパリになるまで乾燥させること。土に埋め込む前に細かく砕くこと。塩分の強いもの、極端に甘いものは堆肥化を遅らせることになるので入れないことくらいかな。それとでっかくて硬い骨や貝なども、故障の原因になるので入れないようにしましょう。
土に還るのには、ボカシ肥やEM菌に比べて結構時間がかかります。夏場で1ヶ月くらい、冬場には2〜3ヶ月。空いてる土に混ぜ込んで寝かせてる分には良いのですが、ちょこちょことした施肥には向きません。そんな訳で、私は季節に応じてEM菌のと使い分けています。

乾燥ゴミの使い方
庭や畑で使う場合、乾燥ゴミは土を30cm以上深めに掘って(浅いと犬、猫が掘り返す)乾燥ゴミを放り込み、穴底の土と交ぜてから土を埋め戻すだけ。あとは待つだけです。私はこの時に石灰や貝殻、カニの殻などを一緒に混ぜ込んでいます。EM菌等を使うと早くできるのでは……と試してみましたが、手間と面倒を考えれば、さほど違いはありませんでした。
プランター用には深めの発泡スチロールの中で、土で乾燥ゴミをサンドイッチにして鉢物用の土作りをしています。発泡スチロールの底にはキリなどで穴を開けておき、念のために虫除け網で塞ぎます。もちろん、腐葉土、石灰、貝殻なども混ぜてます。数カ月置くと、ふっかふかの土ができ上がっています。プラスチック鉢では通気が悪く、カビが発生しやすく堆肥化も遅れます。
また、雑草除けの蓋などするのもカビの原因になります。雨ざらし、陽ざらしでちょうど良いようです。雑草や虫の侵入など気になる方は、市販されている雑草除けの不織布が便利です。水は通すけれど、虫や雑草の根っこは通さないという優れものです。土の上に敷きつめた後、10cm程度の土をかけます。
乾燥ゴミで堆肥を作る方法もあります。腐葉土などのビニール袋や容器の中で、叩いて微塵にした乾燥ゴミに腐葉土を混ぜ、団子ができる程度の湿り気を与えてから冷暗所で寝かせるのですが、どんなに注意していてもヤなものが発生していたり、腐ったりしてしまうので私はあまり作りません。

カビが発生してしまった場合
まず日当りの良い場所に移動し、いったん乾燥させてから、米や穀物の醸造酢を50倍に水で薄めたものを鉢底から流れ出るまでたっぷりとかけます。再び乾燥させてから、土を混ぜ返し、また酢農薬をかけます。これを数回繰り返してください。カビが生えなくなります。酢農薬はカビをやっつけるだけでなく、土壌を殺菌し、そのまま土の肥料になります。

*酢農薬については肥料兼自然農薬へどうぞ

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とっても便利な不織布について


不織布とは、化学繊維を織らずに熱処理などして、繊維自身のもつ融着力を利用して作った布です。ハサミで簡単に切れ、軽くて保温性や通水性が高いので防寒シートとして、また目がつまっているのでよほど固くて強い根っこ以外は通さないため、防雑草の効果もあります。私は通路の雑草防止を目的に購入し、玉砂利の下やレンガ道の下に埋め込んでいます。直射日光に弱いので、5cmほどの深さに埋めるようにします。
自由にカットできるので便利ですし、余った切れ端は鉢物の底網として虫の侵入をシャットアウト、大きめのものはハンギングバスケットのシートにも便利です。お値段はちょっと高かったような印象が残っていますが、使っても使ってもまだまだたっぷり残っているので、案外高い買い物ではなかったのだと、今は思っています。

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