はじめに

ガーデナーの心得

元気で美味しいハーブを楽しむためには、健康な種や苗、質の良い用土や肥料などを手に入れることが大事です。近くで信頼できる園芸店をみつけておくことをお薦めします。園芸に詳しい店員さんはガーデニングの先輩です。仲良くなって、いろんなアドバイスをもらいましょう
体長の悪い時には決して無理をせず、元気に長く楽しみましょう
小さなお子さんの口に土などが入らないように注意し、庭仕事の後には殺菌効果のある石鹸できれいに手を洗い、うがいも欠かさないようにしましょう

腐葉土を扱う時やホコリのたつ作業をする時、薬剤を使用する時には、必ずマスク、手袋を着用しましょう
紫外線もまた危険なものです。屋外で作業をする時には帽子や長袖の作業着を身に付けしましょう

栽培 HOW TO の見方

このコーナーではハーブを中心に植物の栽培ポイントやヒントを紹介していきます。庭守のハーブ栽培は、まず“乾燥を好むタイプ”“水分を好むタイプ”に分けることから始めます。この区別によって用土の選び方、植場所、水やりの仕方、手入れの方法などほとんどのことが決まってきます。水の好き、嫌いのないタイプは案外放っておいても育つ丈夫なお利口さんが多く、基本さえしっかりやっておけば勝手に育ってくれるので、説明は省いています。嬉しいことにハーブの多くはこのタイプです。
乾燥を好むタイプの代表格はラベンダー、セージ、タイムなど、水分を好むタイプはバジル、ボリジ、パセリなど、基本で育つタイプにはレモングラス、レモンバーム、ミント類などがあります。

腐葉土にご用心

……ちょっとした心構えが安心の元です……

腐葉土にレジオネラ菌/1999年12月29日西日本新聞掲載記事
『琉球大医学部第一内科(斉藤厚教授)などのグループが実施した調査で、国内で園芸用に市販されている腐葉土や腐葉土と砂などの混合物から土壌や淡水中に生息し、吸い込むと肺炎を引き起こす恐れのあるタイプのレジオネラ菌が検出された。
このタイプの菌は、ガーデニング愛好者にレジオネラ肺炎が多発したオーストラリアで、腐葉土中から広く検出されている。日本でも1996年、この菌が原因の肺炎で造園業の男性が死亡したが、感染源は不明で、同グループは腐葉土が原因の可能性もあるとみて国内の現状を調べていた。
グループは調査結果をこのほど発行された米国の臨床感染症誌に報告。「抵抗力の弱い高齢者や子供らが腐葉土に水をやる時、舞い上がる菌を吸い込まないよう口や鼻を遠ざける必要がある。」と注意を呼び掛けている。
同グループは国内四都市の園芸用品店で、カシ、ナラなどの落葉広葉樹から作られた腐葉土と、腐葉土と砂、肥料などとの混合土計十九袋、腐葉土以外の園芸用土三袋を購入。四十三種類あるレジオネラ菌のうち、どのタイプが含まれているかなどを調べた。
その結果、腐葉土と混合土の九袋からレジオネラ菌を検出、うち二袋はオーストラリアで流行したレジオネラ肺炎の原因菌、「レジオネラ・ロングビーチ」と同じ事を突き止めた。ほかの七袋の菌は、国内のレジオネラ肺炎の患者から検出されているタイプだが、腐葉土が感染源の肺炎の例はないという。』


ガーデナーのみなさんへ
注意を怠らなければ安全です
少しの危険性ですが軽く見ないように気をつけましょうね!

平成12年3月7日
琉球大学から丁寧なコメントをいただきました。このページトップの『ガーデナーの心得』を守って、安全なガーデニングを楽しみましょう!どれもガーデナーにとっては当たり前の心がけばかりですね。ただ危いと騒いだり、危険だからと腐葉土を使わないというのではなく、きちんと理解して対応して、安全にガーデニングを楽しんでいただきたいと願います。


琉球大学からの情報
腐葉土中のレジオネラの検出率が高いオーストラリアでは、1998年にレジオネラ肺炎の原因菌、レジオネラ・ロングビーチによる肺炎の集団発生があったため、それ以降は「腐葉土は決して安全ではない」という認識が一般的に広く持たれているそうです。また、オーストラリア衛生局は腐葉土の袋に「この中には生きた細菌が殺菌されないまま入っているので、鼻で吸い込まないように、使う時にはマスクを着用し、使用後は必ず手を洗う事」という内容のラベルを張って注意を呼び掛けているとのことでした。その結果、個人個人が注意を心がけ、被害は出なくなったという事です。
オーストラリアでも日本でも、残念ながら業者による殺菌等の処置は全く考えられていないのが現状だそうです。日本ではオーストラリアに比べて腐葉土中のレジオネラ菌の検出率は1割以下と低いそうですが、低いからといって安全とは言えませんが、注意をしていれば防げる範囲だとのことです。
自家製の腐葉土に関しても「レジオネラ菌はもともと土壌に住んでいる菌なので、注意は怠らないように」とのこと。また、科学農薬や化学肥料で土壌菌のバランスを壊さない事、これも大事な事ですね。「注意を怠らなければ安全なので、わずかな危険性ですが軽く見ないように、幅広く注意を呼び掛けて下さい」とのことでした。

少し安心はしたものの、小さなお子さんが口に入れないよう、お年寄りには用心するように呼び掛けることも必要だと思います。私には庭いじりの好きな老齢の母がいます。庭に遊びにやってくる子供達もいます。自分が歳を重ねていく事も必然です。生活の中に雑菌はつきものですが、知らずにいるよりはちゃんと認識して、できる注意は怠らないようにしましょう!


みなさんからの情報

レジオネラは、大量に吸い込むことで発病します。
腐葉土は、元々湿り気の多いものですから、レジオネラが舞い上がって鼻から大量に吸い込む可能性は非常に低いと思います。ただ、お子様が舐めたりするのは気を付けた方がいいと思いますし、作業後に手を洗うことも大切です。(最近では健康な成人が発症することはまれで、幼児や高齢者、あるいは入院患者等の免疫力が低下している人が罹患しやすい日和見感染菌の一つとして認識されている。)

1976年夏、フィラデルフィアでの米国在郷軍人会の大会に関連して激症肺炎が集団発生したのが契機となってこの名が付いた。発熱などの感冒様症状に始まり、明らかな肺炎症状を示して急速に悪化し、強力な集中治療にもかかわらず救命できないことがある。意識障害や腎不全などを伴う。患者は2〜80歳にわたるが一般には50歳以上、大酒家、白血病など化学療法、移植手術などで免疫抑制療法中の者が多い。(中略)以上、最新医学大辞典より引用させて頂きました。

〈レジオネラ菌は〉自然界の土壌に生息しています。それがほこりとして飛んできて、溜まり水の中に入って繁殖するのです。レジオネラ菌は温度が30度前後の水の中で、コケが生えたり、プランクトンがたっぷりいるような、水がよどんだ状態が大好きです。最も多いのは空調用の冷却塔の水の中ですが、給湯温度が60度以下の給湯設備や温泉、消毒が不十分な温水プールや噴水などにも生息しているという報告があります。

たくさんの情報をありがとうございました。いただいた情報の中から抜粋して掲載しました。補足として、喫煙を常とする方にも用心が必要だそうです。レジオネラ菌について詳しく知りたい方は下記のリンクのページをご覧下さい。

 

関連リンク
レジオネラって、何?
横浜市衛生研究所のホームページ
東京都立衛生研究所ホームページ


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