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RITZの闘う猫車

登場する仲間たち


●12月1日(金) 晴/哀愁の長崎ちゃんぽん
 ちょっとした用事ができて、旦那と一緒に長崎市内までドライブ。「お昼は長崎チャンポンにしよう!」「新地中華街ならどこでも旨いっしょ」「だって長崎だもの」
 が、甘かった。某有名中華料理店は入口こそ立派だったが、店内に入ると内装も手抜きで、出てきたチャンポンは長崎チャンポン特有のあの華麗さも艶もない。なんだか哀愁ただようチャンポンに心は深〜く沈み、こっそり準備していたデジカメもバッグの中にしまってずるずる、ずるずる。塩っぱくて、濃くて、麺にもコシがなくて、がくっ…。うちで作るインスタントの方が旨いじゃぁないか!次回はちゃんと調べてから食べるぞぉ。。。


●12月4日(月) 晴/Let's 盆栽(写真は針槐の庭の『庭と海の写真帖』へ)
 11月下旬からずっと暖かい日が続き、毎日庭で過ごしている。今日もまだ幼い木たちの剪定をしたり、雑草を抜いたりしていると、いつの間にか芽生えた10cmの南天と、5cmくらいの木らしきものを発見。植える場所も思い付かないので、欠けた皿や旅先で拾ってきた綺麗な石など出してきて植え付けてみた。三年間大事に育てた楡けやきと白鳥華の寄植えの小鉢が、ピオとディーディーの元気と引き換えに枯れてしまって、夏以来テラスの棚が淋しくなっていた。
 盆栽が趣味というわけではないのだが、小さな器の中で育つ木たちは縮小された独特の世界を持つようで気に入っている。気に入ってたのに欠けてしまった器のリサイクルも兼ねている。木の茂みの下から苔をみつけて貼りつけ、「窮屈だろうけどその分手入れをするから我慢してね」と仕上げる。春にはどんな風に育ってくれるだろう。


●12月5日(火) 曇/サンタ前線追っかけ隊始動
 掲示板仲間からのリクエストで「桜前線追っかけ隊」に引き続き「サンタ前線追っかけ隊」を始めることになった。ちらりと庭に出たものの、今日は風も冷たく陽も射さず、さっさと部屋に戻って大慌てでページを作った。早くも準備を始めるという方もいるので頑張る、頑張る。。楽しい企画になりそうなのでアイデアもどんどん出てくるような気がした。あとは投稿を待つばかり。それにしても、楽しいことはこんなにどんどん進むのに、仕事の方は…ひたすらに溜まるばかり。雨の日を…待つか。。。


●12月7日(木) 快晴/季節感
 新潟のネット仲間からのメールには、朝起きてみると雪がうっすら積もっていたと書いてあった。私は風邪防止策の厚着の中でうっすらと汗を滲ませながら草むしり。長崎の南向きの海辺という地の利でこの時期でも庭仕事ははかどるが、なんだか、季節感がないような気がして少し淋しい。。。今年は暖冬なのか、毎年正月過ぎに咲く侘助椿が蕾をぱんぱんに膨らませている。


●12月11日(月) 晴/忘却…!?
 先日、「サンタ追っかけ隊」の“酔い痴れる人々”になにかサンプルはないかとアルバムをめくってみた。久々に眺めていると、出るわ、出るわ、笑える写真のオンパレード。GONZOに「アホな仲間ばっか〜」と言うと、「類は類を呼ぶんでしょ」と返ってきた。グサリ。。
 今日、福岡の街で偶然にもアホな仲間の一人を見かけた。声をかけようと思うより早く写真を思い出してしまい、笑いが込み上げてきてしまった。師走の人混みの中、沸き上がる思い出し笑いを堪える苦しさと闘いながら、ふと気がつくと相手の名前が思い出せない。福岡を離れて8年、歳のせいか不義理のせいか、いずれにしてもとほほな気分だった。。。


●12月12日(火) 寒晴/無頼派菊の字!
 先週、弟夫婦が帰ってきた日のお茶の席で弟がたまたま胃弱の話をしていた時に、菊の字は突然、「オナラが脳にまわるから危ない」と言い出し、その場を凍りつかせた。胃にたまるガス→ゲップ→オナラという勘違いだったらしく、ガスが血液を通って脳に…という意味のことを言いたかったのだろう。凍結ののちに熱笑の渦がリビングを満たしたのは言うまでもない。涙涙の大笑いから一週間、菊の字はさらに暴走を続ける。。
 夕食の時、ふと菊の字の手許を見ると、そのちっこくて丸っこい指先には・・・あろうことか・・・猛々しくも燦然と輝く「無頼派」の文字!
 バッタリと倒れ込むRITZ、ぶわぁっと吹き出すGONZO、おとぼけ菊の字は気にする風もなく御飯を口に運んで・・・箸を握る指先には「無頼派」。。。さらに悶える夫婦をよそに、ようやく気がついた菊の字は一言「あぁ、これ?なかなかようできとる」。RITZ「なにがぁ〜〜〜(曝、曝、曝)」。GONZO「確かに無頼派ではあるなぁ(苦曝)」。
 そのリバテープは、かつて無頼派というウィスキーを買ったときのオマケで、笑いながらとっておいたもの。黒字に大きな白文字で「無頼派」。左は明日菊の字が使うであろう残りの一枚。これまたお似合いの一枚、明日が待ち遠しい。。。


●12月14日(木) 晴/リバテープと平和
 昨日は楽しみにしていたにもかかわらず、菊の字の指に新たなリバテープは発見されなかった。…が、今日はちいさな指に燦然と輝く「恥もさらせば人気者(もちろん日の丸付き)」・・・ぷぷぷっ。見る度に私の顔はふにゃら〜んと緩み、菊の字がいつもより可愛らしく、いつもより優しげに見えてしまう。絶対に気のせいなのだが…。。
 我が家にもたまに嫁と姑の嵐が吹きすさぶことがある。そんな時、菊の字の指にこんなリバテープが巻かれていれば・・・と、ふと思う。どんなに癇癪を起こしても、どんなにだだをこねても、きっと笑って見ていられるのではなかろうか。あるいは、菊の字の御機嫌穏やかでない時に、私のおでこにこんなものが貼ってあったらどうだろう…。敵はきっと、戦意喪失するに違いない!面白リバテープをすべての嫁姑が愛用するようになったら、台所戦争は平和への道を歩み始めるのかもしれない!!「リバテープは家庭を平和に導く!!!」
 などと、つまらぬことを考えながらの庭仕事はよくはかどった。すぐ近くでは菊の字が、私に言い付かった作業をよっこらしょっとこなしている。どこかで、新たな面白リバテープを探してこなければ・・・。


●12月15日(金) 晴/ウコン大収穫>ウコン情報は針槐の庭の『ハーブ&お野菜』へ
 穏やかな秋日和、昨日は畑をはみ出して勢力を拡げようというウコンを山ほど掘りあげたが、今日は半身道路の砂利の中で育っていたウコンをレスキュー。合わせて一年分を優に越えようという大収穫になった。友人から貰った2ヶの球根が、掘りあげては使い、使っては掘りあげながらも、今では8株にもなっている。
 今日のウコンは土の中に残っていたかけらから育ったもので、根塊の部分部分は小振りだ、でも、悲惨な環境と一度も肥料をもらえなかった待遇の割にはしっかりとオレンジ色に育っていた。お日様の恵みだけでここまで育つこの強さが、様々な効果の元なのだろう。健気なウコンは大事に育ててくれる里親さんをみつけて分けようと思う。
 畑の片隅ではちいさな綿の木がふわふわ真っ白な綿を抱えている。植え遅れて育ちが悪かった唐辛子ハラペーニョも小さいながらたくさんの実が色付き始めた。なんとか越冬してくれることを願いながら、早くも料理のことなんぞ考える。初めて育てる野菜の成長と収穫、このわくわくする瞬間・・・来年も頑張ろう!!!


●12月16日(土) 雨/レシートに囲まれて……
 水やりをすると雨が降る・・・これは、いずこのガーデナーにも共通のジレンマのようだ。昨日、久々に庭中走りまわって水をやったのに、今日は午後から雨。。。でも、ひさしぶりの雨だし、空気がとても暖かいから庭の連中はさぞ大喜びしてることだろう。
 急に暖かくなって途中で止まったままの帳簿整理・・・仕分けしたレシートを拡げた部屋をそろそろ歩くダンナに申し訳ない、今日こそは…と思っていると宅配便。なんと、今年初めてのクリスマスプレゼントが届いた。可愛い動物カレンダー。あそこにかけようか、いやこっちに…とにこにこ、うろうろしてるうちに何故か机の整理など始めてしまい、部屋はなおさら収拾のつかない状況になった。やりたくないことからはどうしても気持ちが逃げてしまう。あぁ、日が暮れる。反省。
 ・・・でも、仕事机の傍に架けられた可愛い雀たちの絵を見ていると、やっぱりこれが先だったのだと納得する。明日からは帳簿整理もはかどりそうだ。。きっと、たぶん、なんとか。。。


●12月19日(水) 晴のち雨/レシートは語る
 これまであまり帳簿付けをサボったことはないのだが、今年は溜まりに溜まって半年分!よくもまぁこれだけ溜め込んだものだ!、と半ば自分自身に呆れながら整理したレシートや領収書を見ると、なんと、ピオとディーディーを保護した日から溜めていたのだった。
 日付順に束ねられたレシートからは、様々な思い出がこぼれ落ちてきた。慌てふためいて蜂蜜を買いに走った当日のこと、ヒナたちの餌やりの間のほんの短い時間に銀行に行き、家に戻って餌をやってから買い物に行き、また戻って今度は別の方向へ買い物に行き・・・と駆けずり回った日々。ようやく飛び始めた頃に買った殻付き餌のレシート、殻付き餌が巧く食べれないディーディーのために買ったむき餌のレシート、水浴びできないディーディーのためのガーゼ、ディーディーを連れてまわるのに何か便利なものはないかといろんな所を探し回った日々。ずっと一緒に暮らすのだと信じて買ったディーディーの大きな鳥かご。そして、ハーブのイベント。そして、そして・・・。ついに仕事にならず、本を読むことにした。


●12月20日(水) 晴時々曇/結構良いかも……
 今日はほぼ一日雨。でも、空気はとても暖かい。昨日不意に帰ってきた思い出のせいか、雨の合間に雀たちの鳴き交わす声がやたらと耳についた。菊の字にそんな話をすると「元気でおるよ」と一言。夕方、雨あがりに庭で空を見上げている菊の字をみつけて、ちょんの字もピオも元気にどこかで生きているのだろうと、また信じられる気分になった。
 仕事はよくはかどって、あと一日もあれば終わりそうだ。8月以降のレシートは訪ねてきてくれた客たちとの楽しい時間、出かけた先での楽しい一時、日々の穏やかな流れを実感させてくれた。年老いた母たちも元気だし、グッチ婆さんもお気楽に暮らしているし、呑んべえ夫婦は明るく楽しい。一年の終わりに振り返ってみた半年の思い出・・・帳簿整理をサボるのも、結構良いかもしれないな…。


●12月22日(金) 快晴/臨時休暇
 土日返上で働いたGONZOが今日は休みにすると言うので、久々にハウステンボスへ。クリスマス一色かと思いきや、各店の扉にクリスマス・リースが飾ってあるのが平均で、案外シンプルなものだった。今日は腕が少し痛み、カメラマンをGONZOに任せ、あれだこれだと指図ばかり。。いくつになってもふてぶてしい妻である。。。
 ランチは美味しいピッツァとワイン。いつもながら賑やかに喋りながら、たらふく食べて飲んだ。あのイタリアンレストランの顧客名簿には「よく食べよく飲む痩せっぽっちの夫婦」と書いてあるかもしれない。以前、注文を聞いた店員に「お客さま、それでは4人前ほどになりますが…」と言われたことがあるのだから。。その時にはもちろん、全部食べてサラダを追加してやった。。。
 食後の運動に広いハウステンボスを散歩して、紅葉を見逃したことを後悔した。ハウステンボスにはあちこちに林や並木があって、秋にはそれはきれいなのに…。でも、美しい紅葉の名残りはまだ残っていて、菊の字へのお土産にきれいな木の実を集めた。帰り道、満腹だと言いつつコーヒーと一緒にケーキを頼む大食らいはもちろん妻の方。友人のホームページのクリスマス・ケーキの企画に使うんだよ〜という説明は、明らかに言い訳であった。。。いくつになってもよく食う妻である。。。


●12月29日(金) 晴/たまには無理もするものだ
 暮れの慌ただしい一日、ビール会社が主催する少人数の“集い”に招かれ、なにやら美味しそうな匂いに釣られてお気楽気分で福岡まで。
 …が、出足最悪。市内の美容室は火曜日でどこも休み、行きつけの美容室の友人たちも不在。しかも、髪はざんばらに伸び放題・・・やむなし!・・・一目散にホテルの地下の理髪店へ。果てしなくぐるぐる上り続ける床屋の電飾に絶望的な気分になりながらも、店員三名を巻き込んでああだこうだと大騒ぎ。美川憲一風にでき上がった髪をべったりと撫で付け、大慌てで着物を着て走り出す。時間にはギリギリセーフだったが、客の中では何故か一番乗り。ホッとしたのも束の間、名刺を忘れていた。。。
 福岡に住んでいる頃に何度か行ったフランス料理店が新たに出店していた海沿いのレストラン、ゴージャスな夜景を楽しむために店内は仄暗く、日頃の庭仕事で土の色に近くなった肌の色も少しは目立たないだろうとひとまず安心。それでも唯一の知人は遠くの席に・・・見知らぬ顔が並ぶ中、さすがに緊張してしまった。…が、焦りまくった喉を潤す冷たい生ビール、思わず身を乗り出すきれいで美味しい料理の数々、芳しいワイン、気がつくとにこやかにソースに使われていたフェンネルシードの説明などしている自分がそこにいた。 恐るべし、RITZ…。メインディッシュのオマール海老、鴨、極上の牛、どれを選ぶかそれぞれが迷って、結局お皿を寄せて交換するなど和やかな雰囲気もとても楽しめた。参加した女性たちも素敵な方ばかり、それぞれがとても仕事を楽しんでいて、これからのおつき合いも楽しみだ。
 翌日からは久々の里帰り。母にこき使われ、姉にだらだらと甘えて、姪っ子たちと朝方まで大騒ぎ。ちょっと無理をして出かけた三泊四日だったけど、ハァ〜、たまには無理もするものだ。。。


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