■死ぬかと思った ■罠にはまった ■胸にこたえた ■腹がよじれた ■寝るかと思った

Stephen Kingの書庫
スティーブン・キングの書庫

 

ベストセラー

2000年代の著作

ヒット作がどんどん登場してきています。映画より先に読みたい志向の私としては「あぁ、時間が足りない」と嘆くばかりです

涙を飲んで選ぶオススメの一冊
ドリームキャッチャー

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スティーブン・キング
洋書 hardcover
スティーブン・キング
単行本
ドリームキャッチャー Dreamcatcher
'01年度作/新潮文庫/白石朗=訳/装画=藤田新策
ブックマーク
なつかしきメイン州デリーで育った幼馴染みの四人組が毎年恒例の鹿刈りに出かけた一帯が、突如としてエイリアンの襲撃を受ける。うち二人はイタチに似たエイリアンの手先に殺され、残る二人は奇しくも人類存続の鍵を握るキーマンとなる。ヘンリーは吹きすさぶ雪嵐の中で、ボディースナッチャーと化したエイリアンに体を奪われたジョーンジーは内なる牢獄の中で、そして五人めの仲間ダディッツもまた、遠いデリーの地で彼らに迫る危機を感知していた。ドリームキャッチャー〈アメリカ先住民を悪夢かるお守り〉は侵略の悪夢を捕らえることができるのか・・・?
ついにキングの小説にエイリアンの“グレイ”が登場した。文庫本とは言え4冊をあっと言う間に読ませる力量はいつもながらのキングならではのもの。悪ガキ仲間時代の緻密な描写と大人になった彼らの対比も見事と言う他ない。が、終盤に伝説として登場してくる『IT』や、大迫力の『スタンド』に比べると、迫力に欠けるように思えたのが少し淋しい。もちろん、それでも十分以上には楽しめるのが他ならぬキングであり、次作を期待せずにいられないのが我らがキングなのだ。


スティーブン・キング
洋書 hardcover
スティーブン・キング
単行本
ライディング・ザ・ブレット RIDING THE BULLET
'00年度作/アーティストハウス/白石朗=訳/装幀=阪田 啓、装画=藤田新策
ブックマーク
母が倒れた。アランはヒッチハイクで病院へ向かう。一刻も早く、早く・・・だが、凶々しい月明かりの中で彼に突きつけられる選択は……。
2000年3月14日、e-booksのみで発売されたこの本には2日間で50万人がアクセスしたという。私も翻訳本をbol.comにて購入したが、内容的にすっ飛ばし過ぎた感がある。キングの新作にしてはもの足りなかった。ちなみに電子出版の試みだが、代金を振り込まない読者が多いという情けない話になってしまったようだ。


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