■死ぬかと思った ■罠にはまった ■胸にこたえた ■腹がよじれた ■寝るかと思った

ロバート・R・マキャモンの書庫

……Robert R MacCammon……

ベストセラー

スティーブン・キング、ディーン・クーンツに続き、モダンホラー界第三の男と呼ばれているマキャモン。キングやクーンツのように多作ではないですが、発想が豊富で語り口は独創的。ついつい引き込まれ、よく泣かされてもいます。

涙を飲んで選ぶオススメの一冊
少年時代

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ロバート・マキャモン
洋書pocket book
少年時代
単行本
少年時代 BOY'S LIFE
1991年作/文春文庫/二宮 馨=訳/第14回日本冒険小説協会大賞受賞(海外冒険小説部門)/'01年読
ブックマーク
あの頃、世界は魔法に満ちていた・・・1964年、アメリカ南部の小さな田舎町で起きた残忍な殺人事件を目撃してしまった少年コーリー。魔法と冒険の世界に住む十二歳の少年コーリーに襲いかかる不吉な影、過酷な現実。ときに落ち込むこともあるけれど、「勇気」と愛用の自転車「ロケット」を武器に闘う少年の瑞々しくきらめく少年時代。
登場するのは魔法使いの一団(?)、ギャングの一家、いつも素っ裸の大金持ち、川に棲む謎の生き物、糞をまき散らす怖〜い猿にハナクソ少女……とお楽しみ満載!ラストのさり気ない描写に思わず涙ぐんだのは、私ばかりではあるまい。。魔法を信じたことさえ忘れていたら、ぜひとも読んでいただきたい一冊だ。

ロバート・マキャモン
洋書pocket book
マイン Mine
1990年作/文春文庫/二宮 馨=訳/'01年読
ブックマーク
『ひた走る女と追いすがる女』……まさにこの一言に尽きる一冊。“LOVE&PEACE”に青春を捧げた女たち、60年代の変革の夢に生き、それぞれに姿を変えながらも時代の傷痕を抱えた女たちが一人の赤ん坊をめぐって執念の追走劇を繰り広げる。登場する男たちは頼りなく、マイン(自分のもの)を求める逞しい女たちの闘いは、読み進むごとに痛みをいや増す。これと似た痛みは、かつてスティーブン・キングの『ミザリー』で味わったのだった。あ〜、痛っ!

ロバート・マキャモン
洋書pocket book
狼の時 THE WOLF'S HOUR
1989年作/角川ホラー文庫/嶋田洋一=訳/'01年読
ブックマーク
英国軍少佐ガラティン、なんともカッコイイこの少佐、じつは人狼なのである。人間として動いたり狼になって活躍したり、なんともかんともカッコイイのである!そのガラティンがナチスの陰謀に挑む!
ホラーの定番狼男ネタもマキャモンの手にかかると冒険活劇風の大がかりなエンタテインメントになるのだ。古い作品なのに、鮮度は抜群!いつの間にやら顔が弛み、おぉ、おぉぉ!!!!と声をあげることしきり。狼男にもスパイにも、なりたかったんですぅぅ、私。若かりし日々には……。

NIGHT VISIONS 4:ハードシェル HARD SHELL
1987年出版/ハヤカワ文庫/田中一江=訳/'90,'01年読>関連情報:
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アンソロジーの名門ダークハーベスト社から出版されナイトヴィジョン全七巻は、序文の顔ぶれだけ見てもにやけてしまうほどの豪華メンバー。従来の「一作品一律何十枚」という制限ではなく、「三万語以内であれば何作でも」という当時にしては画期的な試みで、選び抜かれた作家たちが自由に腕をふるえたこともあり大ヒットした短編集。No.4のタイトルはクーンツの作品名から「ハードシェル」。ディーン・R・クーンツ、エドワード・ブライアント、ロバート・R・マキャモンと欲張りなジョイントが楽しめる。そして、クーンツ目当てで買った私はこの短編集でマキャモンと出会った。
水の底/1987年作 / ブラム・ストーカー賞短編部門受賞
夏休みになると、毎年プールでの事故死が続いている。親友をプールに奪い取られた少年がそのプールをじっと見ていると・・・「あれはなんだ?」・・・今となっては昔懐かしいゲルもののホラーだが、今になって読み返してみても素晴らしい短編だと唸ってしまう。夜の中に静まり返ったプール、父親の狂おしいまでの憎しみ、恐怖。超一級のホラー短編だと再度喜ぶ。
五番街の奇跡/1987年作
急がなくっちゃ、一刻でも早く……。遅刻出勤の途中、鉛筆売りの男に呼び止められた主人公は時空を超えて別の自分と会いにいくことになる。映画化もされたなかなかテンポの良い短編は、そこはかとなくブラッドベリを思い出させる。最初から最後まで走りっぱなしの主人公にお疲れさん!ほこほこと心暖まるホラーである。
ベスト・フレンズ/1987年作
気持ち悪いはずなのに楽しく、恐いはずなのに可笑しい。初めて読んだ頃には少しはゾッとしたのだろうに・・・と、時の流れを感じた。ストーリーは読んでからのお楽しみ!

ロバート・マキャモン
洋書pocket book
アッシャー家の弔鐘 Usher's Passing
1984年作/芙桑社ミステリー/大瀧啓裕=訳/'91,01年読
全米図書館協会年間ベストブック賞受賞(ホラー作品としては初めての受賞)
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アッシャーの家の当主にだけ代々受け継がれる杖、古い館の中の誰も足を踏み入れない棟、広大な領地の奥に潜む魔物、あちこちちりばめられたポオ作品の名残り。むろん『アッシャー家の崩壊』がベースになっていることは間違いない。が、マキャモンはポオの世界に20世紀ならではの仕掛けを駆使して、この作品にクラシックで、かつ斬新なエッセンスを注ぎ込んだ。。登場人物の名前、随所に織り込まれた仕掛け……ポオの原作をより忠実に展開させたこのストーリーは、まさにポオへのオマージュであり、ポオのファンにも必読の一册。十年の時を経て再読したが、迫力満点!面白いっ!!!

ロバート・マキャモン
洋書pocket book
少年時代
単行本
ミステリー・ウォーク MYSTERY WALK
1983年作/創元推理文庫/山田和子=訳/'03年読
ブックマーク

ビリー・クリークモアが母親から受け継いだのは、ハシバミ色のきらきら光る目とチョクトー・インディアンの血、そして代々受け継がれてきた死者の魂を鎮める力だった。だが、この能力を恐れる人々はビリーを魔女の息子と呼び、愛する父さえもビリーの持つ力を疎んじた。そんな日々の中、「南部の偉大なる伝道者」として名高いJ・J・ファルコナーが治癒の奇跡を起こす息子ウェイン・ファルコナーを連れて町にやってきた・・・運命に導かれて出会った二人の少年は、それぞれのミステリー・ウォーク(神秘の道)を歩みながら光と闇の戦いに巻き込まれていく。
書かれてから二十年の時を経たとは思えない新鮮さと迫力で、あっという間に熱中した。時代背景もとても楽しめるダーク・ファンタジー。


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