■死ぬかと思った ■罠にはまった ■胸にこたえた ■腹がよじれた ■寝るかと思った

Dean Koontzの書庫
ディーン・クーンツの書庫

 

ディーン・クーンツの短編集のご紹介

NIGHT VISIONS 4 STRANGE HIGHWAYS 1〜3


一NIGHT VISIONS 4:ハードシェル一

1987年出版/ハヤカワ文庫/大久保寛=訳

アンソロジーの名門ダークハーベスト社から出版されたナイトヴィジョン4のタイトルがこの「ハードシェル」。クーンツものびのびと腕をふるえたとみえて、三作共にすばらしく読みごたえのある書き下ろしばかりだ。エドワード・ブライアント、そしてロバート・R・マキャモンとの豪華なジョイントになっている。→アンソロジー集参照

フン族のアッチラ女王 >STRANGE HIGHWAYS 2 参照
ハードシェル>STRANGE HIGHWAYS 3 参照
黎明 >STRANGE HIGHWAYS 3 参照



一STRANGE HIGHWAYS 1〜3一

1995年出版/扶桑社ミステリー/装画:影山徹/装幀:小栗山雄司

洋書 pocket book

'70年の“Soft Comes the Dragons”以来25年ぶりのクーンツの短編集。短編はたまに発表されるもののまとまった形ではなく「クーンツは長編の作家だ」と思われがちだが、読んでみるとなんのなんの、面白くて止められない。デビュー作のSF“Kittens”をはじめ書き下ろしのほぼ長編“奇妙な道”から翻訳で初めて紹介される“オリーの手”とお楽しみも多い。懐かし風味のホラー、プププッのハードボイルド風味から叙情あふれる感動作まで、ジャンルを越えた充実の全三巻!大満足!




文庫本
STRANGE HIGHWAYS 1:奇妙な道
田中一江=訳/'00年読書
ブックマーク

奇妙な道 Strange Highways /1995年作
この短編集のための書き下ろし。どこにでもある話なのか……と読み進むと、とんでもない!嬉しく裏切られてしまう。かつてあった道、そぅ、今ではないはずの道が真っすぐに伸びていて、道の両脇にはかつてあった様々な店や家がある。地獄と化していく古い町並みの描写にはハラハラの連続。ラストは……目が回りそうだった。。

ハローウィンの訪問者 /1986年作
遠い昔のトワイライト・ゾーンを彷佛とさせる雰囲気が懐かしい。猫やカエルに悪戯を仕掛ける時のちいさな男の子たちのあのニタニタ笑い、邪気のない残酷さ。トミーの最後の言葉に、ゾ〜〜。でも、ちと物足りなさも残る。


文庫本
STRANGE HIGHWAYS 2:闇へ降りてゆく
/'00年読書
ブックマーク

フン族のアッチラ女王 /1987年作/大久保寛=訳
温かいコーヒーと焼き立てパンの香りに包まれた団らんのお茶の間に、バフッ!とエーリアンが飛び出てきたような、なんだか奇妙で温かい味わいの怖〜いお話。ちいさなジェイミーも勇気凛々、初恋を賭けて闘いに挑む!

闇へ降りゆく Down toi the Darkness /1986年作/大久保寛=訳
足元からひんやりと冷気が上がってきて、背中を伝って、首筋を抜けて……。ふと気がつくと、私も一緒に濃い闇の底にいて、振り帰っても、今度ばかりはクーンツも助けてくれない。とことんストレートなホラー、これは怖い!暗闇恐怖症の方はご用心!

オリーの手 Olie's Hands /1972年作/内田昌之=訳
オリーの手は……やさしくて、哀しい重荷なのでした。

ひったくり Snatcher /1986年作/大久保寛=訳
文庫本で25ページというショートショートなのに、テンポよくビシッと決まったホラー。さすがクーンツ!人生は、確かに良いことづくめではない。

Trapped /1989年作/白石 朗=訳
降りしきる雪嵐の中、メグとトミーと愛犬ドゥーファスは思いもよらない罠にはまることになる。追うものと追われるものの逆転が恐ろしい。

ブルーノ Bruno /1971年作/白石 朗=訳
うっひゃ〜!かちんこちんのハードボイルドで語られる世にも可笑しなSFの世界!スピルバーグが宇宙旅行の父でディズニーは武器製造業者……!? なんとも絶妙なクーンツのユーモアにただただ脱帽。。。絶対に、絶対に、絶対に、読むべしー!

ぼくたち三人 We Three /1974年作/安田 均=訳
クーンツは文庫本18ページで世界を破滅させてしまった!!!



文庫本
STRANGE HIGHWAYS 3:嵐の夜
/'01年読書
ブックマーク

ハードシェル HARD SHELL/1987年作/大久保寛=訳
フランク・ショウは同僚の誰もが認めるタフな刑事。謎の連続殺人鬼と広大な倉庫で繰り広げられる壮絶な闘いは思いもよらない展開を見せ、本を持つ手の血が止まるほど。同僚の誰もが惚れるフランクに私も惚れてしまった。

子猫たち Kittens /1965年作/内田昌之=訳
大学の学制向け創作コンテストで最優秀賞を獲得し、クーンツに最初の原稿料をもたらしたショートショート。小さな子猫たちと少女と家族の数日に、ぎゅっと凝縮された怖さがある。

嵐の夜 Night of Storm /1974年作/白石 朗=訳
エイリアンを主役とした『人類狩り(70'〜80年代の年代の著書参照)』を彷佛とさせるアンドロイドもの。発想の転換は楽しめたが、いまひとつ盛り上がりに欠けた……かな。でも、楽しんだ。

黎明 /1987年作/大久保寛=訳
裏庭の、満開の桜の巨木の下で繰り広げられる父と息子の物語りはあまりにも哀しく、あまりにも美しい。「黎明」は短編ながらクーンツの代表作とよく評されるが、それもその筈、ひたすら心に沁みる作品だ。

チェイス Chase (『夜の終わりに』改稿版)/1972年作/飛田野裕子=訳
ベトナム戦争の精神的後遺症に悩むチェイスと殺人犯のやり取りが面白い。テンポよく読めたが、読後の印象は薄かった。



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