最高の酒器
投稿:酒仙/長崎市/経営コンサルタント/61歳

それは素焼きの平腕で、脚が3本ある。古来高貴なお方に出すためデザインである。湯飲み茶碗程度の量が入りお湯割りにちょうどよい。手に持つところと口をつけるところだけ緑色の上薬がある。

使っているうち、右手片手で持つところと口をつけるところが決めてあることに気づいた。

丸い酒器は口をつけるところが一定ではない。すると口をつけた感触の意識がないのが普通である。口をつけるところが形が違い決まっていると、女性の口と同じように、夕刻ともなると口をつけた感触が頭に浮かぶ。また茶碗の作者と会話しながら呑 む。

また、酒は磁石を当てるか備前あるいは素焼きで呑むと酒の分子組織が変わり、二日酔いしにくいのだ。これはその面でもよい。もともと御神酒を頂くのは素焼きである。大村の三彩の里で求めた。

大村ハイテクパークのはずれにある。値段は450円であった。最高の酒器は値段と比例はしない。

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