酒屋の傾向と対策
投稿:岸本一成/佐賀県多久市/酒販店店員/37歳

酒類は嗜好品。どんな良い焼酎でもすべての人を満足させることはできません。「さすが本格焼酎!」という人がいれば、「ちょっとこれは・・・」という人もいます。ですから当店に並べている焼酎も、ある程度変化をもたせた品揃えをすることを大切にしています。
本格焼酎、そして泡盛は原料、造り方の違いで、品選びにこと欠きません。 また貯蔵性も良く、数を揃えても安心です。高級品からレギュラー品まで様々な製品があり、これからは、さらに価格の多様な展開が期待されています。手造りの高品質本格焼酎・泡盛を高価格で販売している、本格焼酎専門店型の酒販店も最近は増えてきています。

南に芋、東と西に麦、中央から北にかけては米、そして蕎麦や黒糖。九州の本格焼酎は、酒類の中では最もバラエティーに富んだお酒です。以下は当店の本格焼酎ラインアップを参考にした、最近の原料の種類別の傾向です。本格焼酎選びのヒントとしてご利用ください。

◆芋焼酎(鹿児島県・宮崎県)ほのかなさつまいもの芳香とソフトな甘味
◆米焼酎(熊本県)吟醸香様の芳香と淡れいな味わい
◆麦焼酎(大分県・長崎壱岐島)麦特有の香ばしい香りと濃醇な旨味
◆蕎麦焼酎(宮崎県)蕎麦特有のフレッシュな香りと爽やかな味わい
◆酒粕焼酎(北九州以北)吟醸香様の芳香と淡れいな旨味
◆黒糖焼酎(鹿児島県奄美大島諸島)黒糖特有の芳香とソフトな甘味
◆泡盛(沖縄県)泡盛特有の香りと濃醇でキレの良い旨味
その他、全国には多様化原料による焼酎、樽熟成焼酎などが登場してきています。

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