金馬の居酒屋
投稿:長屋の熊/長崎県佐世保市/公務員/42歳

三代目三遊亭金馬の十八番「居酒屋」は、こんな噺で始まります。

無くなったのかと思ったら、「バー」と名前替えをしました。大した違いはございません。縄のれんも古いからってんで取っぱらっちゃってガラス戸にしました。いつまでも醤油だるでもないってんで、学校の払い下げの椅子かなんか並べちまって、羽目板が汚いってんで、ペンキか防腐剤で一刷毛塗ると、どんな居酒屋でも一躍、バー、と早変わりをします。

居酒屋も一刷毛塗ればバーとなり


一刷毛塗った元居酒屋を、私は少なくても二軒は知っています。作務衣を着て渋かったオヤジが、ある日飲みにいったら、蝶ネクタイにベストでマスターと呼ばれていました。 酒は焼酎も置いていましたが、 ツマミは同じ。もう一刷毛塗れば!

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