里子たちの記録

スズメのヒナ

人の暮らしの中にいる野鳥たちの写真はあどけなくかわいいものです。でも、野生に触れることなく生きていくしか道がなくなった野鳥たちの姿は、日々を共に暮らしている里親さんの目から見てもとても悲しい存在です。野鳥たちは野生にあってこそが一番自由で、一番幸せ・・・多くの里親さんがこの思いを胸に抱いてがんばっています。
このコーナーでは、保護されたヒナたちに素早い処置ができるよう、より多くのヒナをより早く野生に返すことができるよう、野鳥のヒナの写真を募集しています。みなさんからのたくさんのご協力をお願いいたします。

写真を提供してくださったみなさんに深く感謝いたします
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チュチュ

チュチュ脚のケガで保護されたチュチュでしたが、保護してから一週間後にカサブタになっていた部分から先の脚がぽろりと落ちてしまいました。病院で診てもらったところ、このケガは脚に縛られた糸が原因だとわかりました。糸は、チョウチョ結びしてあったのです。
だれが、いったい何のために?・・・あまり悪いことばかりは考えたくありませんが、チュチュが人のせいで脚を失ってしまったことにかわりはありません。悲しいことです。
以来、残念ながらチュチュはあまり上手に飛ぶことができず、さえさんの家族として、ボランティアで一時保護されている他の野鳥たちといっしょに元気に暮らしています。保護されている野鳥たちの中では、チュチュはリーダー格・・・体の大きなヒヨドリさえも恐れないチュチュ、いつまでも元気でいてね。

写真提供:さえさん(すずめのお茶時間
ちゅん
ちゅんは泥まみれの弱りきった状態で保護され、泥がきれいにとれると、あちこちにまだ羽が生えてないところがありました。運よく親鳥がかよって来てくれていましたが、カラスが多い場所の上にちゅんの体調があまり良くならず、親鳥はついにあきらめてしまいました。
保護されてから1ヶ月と10日、普通のスズメのように成長できない幼い姿のまま、ちゅんは短い生を終えました。野生で生まれてくる野鳥の中には、たまに極端に成長が遅いヒナもいます。保護されたことで、ちゅんの寿命はちょっとだけ伸びたのかもしれません。

写真提供:麻理さん

ラッキーなおチビさん

このおチビさんは日没前に車道脇をヨチヨチ歩いていました。近くで親鳥がさわいでいましたが、親鳥にも交通量の多い道路から移動させることはむずかしく、保護されました。
数日、里親さんの家のテラスで里親さんと親鳥による共同の子育てがつづいた後、ヒナは自分で飛んで庭の植え込みへ移動、親鳥たち5羽が見守りながらエサを運んでいたそうです。今頃はきっと元気に大空を羽ばたいていることでしょう。

写真提供:yukako sさん


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