里子たちの記録

ヒヨドリのヒナ

人の暮らしの中にいる野鳥たちの写真はあどけなくかわいいものです。でも、野生に触れることなく生きていくしか道がなくなった野鳥たちの姿は、日々を共に暮らしている里親さんの目から見てもとても悲しい存在です。野鳥たちは野生にあってこそが一番自由で、一番幸せ・・・多くの里親さんがこの思いを胸に抱いてがんばっています。
このコーナーでは、保護されたヒナたちに素早い処置ができるよう、より多くのヒナをより早く野生に返すことができるよう、野鳥のヒナの写真を募集しています。みなさんからのたくさんのご協力をお願いいたします。

写真を提供してくださったみなさんに深く感謝いたします
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ヒヨドリのヒナの特徴

幼いヒナのクチバシは白で、口の中はピンク色。よくムクドリとまちがわれるようですが、ムクドリの場合、クチバシは同じように白ですが、口の中は鮮やかな黄色なのだそうです。
>フジ家の京子さんからのアドバイスの引用です。感謝!

Pocky(ポッキー)

ポッキーケガなのか、事故なのか・・・歩くことも立つこともできなくて保護されたヒヨドリの「ポッキー」です。ヒヨドリはビタミンの不足で栄養障害になりやすい鳥で、人が保護してそだてるのがとてもむずかしいとされている鳥です。
たまに野生の中にもポッキーのように歩けないヒナがいて保護されることがありますが、そのほとんどはお腹がすいて動かないヒナだったり、日射病で弱っていたりというケースが多いそうです。クラブへのヒヨドリに関する投稿をずっと読んでいると、ヒヨドリのヒナはあまり人をこわがることがなく、すずめと並んでよくまちがって保護される鳥でもあります。まちがってつれて帰らないように気をつけましょうね。

写真提供:pockyの里親さん
管理人のドジによりメモを消去してしまいました。pockyの里親さん、見てくださったらメールをお願いします!

ヒーちゃん


ユキ1JR 大阪駅のホームに紛れ込んでしまったヒーチャン。怖くて、心細くて、必死で親鳥を呼んでいたのでしょう。ピャーピャーとても大きな声で鳴いているところをたまたまさえさんのお友達がみつけ、駆けつけたさえさんに保護されました。
みつけた場所の状況から考えて、だれかがどこかでみつけてなんとかしようと思ったものの、あまりに大きな鳴き声に対処できず、そのまま駅に放置したのではないかと思います。ヒヨドリの甲高く大きな鳴き声は近所迷惑にもなり、保護者泣かせと言われています。
保護から数日、さえさんとご友人は炎天下で懸命の親捜しを続け、掲示板でただ見守るだけの私たちは親鳥はみつからず、大阪府内の病院で保護されました。頭が下がる思いでした。
ヒーちゃんがその後どうなったのか・・・これは府の規則で教えてはもらえませんでした。でも、電車がびゅんびゅん行き交う線路やホームの雑踏の中で生き延びた強運の持ち主ヒーちゃんです。きっと元気になって、今頃はまた大きな声でピャーピャー唄っていることでしょう。

写真提供:さえさん(すずめのお茶時間

トリイ

ポケットのトリイ まだ目も開かないうちに何度も巣から落とされて弱ってしまい、やむなく保護されたヒヨドリの「トリイ」です。病院で診察してもらうと、両足が横に広がって立つことができないペローシスという生まれつきの病気だったそうで、野生では生きていけないと判断されておとされたのかもしれません。野生の生きものたちの世界はきびしいものですから、これもしかたのないことです。
トリイの兄弟たちは数日後にぶじに巣立っていったので、トリイは発育自体がおそかったのでしょう。今は立てないながらも里親のすずらんさん一家に家族としてだいじに育てられ、元気で甘え放題の毎日をすごしているそうです。
トリイ、 いつまでも元気でいてね!

写真提供:すずらんさん

ピーさん

ピーさん 「夏も終わりがけのころ、開けていた窓に巣立ったばかりの子雀を連れた母雀が現れた。(中略)その母雀はボロボロで、羽は抜け落ちて見るからに病気のようだった。おやつ用に買ってあった菓子パンを小さくちぎって、窓際に投げてやると、母雀はそれを喰わえて子雀に与えた。それからこちらを向いて何かを訴えるようにジージーと鳴いた。(中略)母雀は飛び去ったが、子雀は窓から離れなかった。」・・・なんだか不思議な出来事です。そして、元気に育った子雀は、やがてピーさんをつれて来ました。
「ピーさんをつうじて鳥の世界を勉強しています。」と言うcapさんの仕事場には、毎日子連れのピーさんがやってきます。
保護をしたわけでもなく、餌付けをしたわけでもない。そこにいるからおやつをあげる・・・そんな不思議な関係もあるのですね。

写真提供:CAPさん(スズメとヒヨドリの解放区


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