幼い木たちの庭
子供の頃は夏休みの間中、田舎の祖母のところで毎日従兄弟達と“神様の木”で遊びました。裏山にある巨大な老木、いわゆる“御神木”です。
根元には小さなお地蔵さんが祀ってあって、遊ぶ前には手を合わせ、帰る時にはさよならを言いました。子供達なりに老木に憧れや畏れを抱いての事だったと思います。 右の写真の“すずらんの木”はこの「幼い木たちの庭」の主木にするつもりで植えたのですが、あまりにも成長が遅い……。片や上の写真の“一才さるすべり”は、綿の種のお礼にとわが家にやってきて、種から育てたものがあっという間に成長し、2003年には3mを軽く越えてこのコーナーの主たる貫禄まで出てきました。“すずらんの木”は“一才さるすべり”の根締めのようになっています。 |
あちこちからやってきたちいさな苗たちは、モグラや強風に揉まれる過酷な環境に耐えるように、しっかり根を張ってもらうためにも、しばらくは窮屈なポットの中で過ごします。この幼い木たちの庭は小さな苗たちが地植えデビューするまでの時を過ごす場所でもあります。ちいさな苗床の中で、彼らはどんな夢を見ているのでしょう? |
ここで育っているそれぞれの木については『ハーブ&お野菜』をご覧ください