茶庭

 

茶庭へのアプローチ

'98年、ここは大きな枝垂れ柳の木陰の涼しい場所なので、作業の少ない真夏から庭造りを始めました。茶室の入口へと続く畳一枚半くらいのちいさなスペースは、大好きな山野草や近くから採ってきた草花で埋まっています。
ここは造るよりも材料探しに時間のかかった庭です。汗と根気と、猫車の賜物と言っても過言ではありません。近くの造成前の空き地を彷徨い、写真の手前に見えるような大きな石を掘り上げては、海岸近くから猫車で運び上げてヘトヘトになりました。もちろん、一人で……。次には石屋を回って飛び石を探しまわり、運良く石屋の隅に放置され雨風に打たれつづけた石を、目が点!の安価で分けていただきました。花壇用の擬木はへそくりで、つくばいと沓脱ぎ石のセットは「完成!」と偽ってご完成記念に買ってもらいました。
飛び石の間に玉砂利でも入れれば形としては完成ですが、諸般の事情で休止状態です。

日照:  東向きで西側に家。天は巨大な枝垂れ柳におおわれているので、ほぼ半日陰の状態
使用材料:つくばい、沓脱ぎ石、擬木、飛び石、空き地のデカ石
樹木:  クロヤナギ、南天(挿し木)、侘助椿(淡桃)
花壇:  ウキツリ草、レンゲショウマ、朝霧草、イワヒバ、オモト、キエビネ、ヤブコウジ、ツワブキ、たまにバジル(茶花なのです!)、ボリジ(毎年こぼれ種から自主参加)


 

工事中写真1

着工から植込みまで、所要日数約8日

工事中写真2

こちらは小さいので、所要日数約3日
どちらの写真も植込み完了時のもの

 

'98年2月、茶庭へのアプローチがあまりにも素っ気ない・・・気になり始めるとじっとしていられません。思い立ったら寒さもなんのその、日の当る時間には外に飛び出して、砂利を掘って、掘って、土が見えるところまで掘りあげたら深さ60cm。厚手の発泡スチロールで土止めをし、土を入れました。ちなみに、発泡スチロールは環境ホルモンを出すとかで、あまり良くないそうですね(後の祭り!)。
2003年、椿、南天が元気に大きく育って、こんもりした植え込みになっています。

日照:  茶庭とほぼ同じ
使用材料:ここで掘り上げた石と空き地から取ってきた見栄えの良い石を枠石に
樹木:  南天(挿し木)、侘助椿(白)
花壇:  サザンカ、玉シャジン、口紅シラン、玉竜、台湾ホトトギス、ツワブキ、ハゼラン(3時草)


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