センダン

 

美しい木なのでついでにご紹介

センダンの若木 和名 :栴檀
利用法:果実は薬用になり、核は数珠の玉に使われているそうです。樹皮は駆虫剤になるそうですから、いつか役に立つかも。

'99年、ネットのハーブ仲間に綿の種を送ったところ、お礼にと送られてきた小さな種、“幼い木たちの庭”に7粒播いて、7つの新芽が顔を出しました。苗たちはすごい勢いでぐんぐん成長し、あっという間に見上げるほどになりました。
繊細な雰囲気で、とても美しい木たちです・・・が、手紙によると「一才サルスベリ」のはずなのに、まるでサルスベリには似ていない。う〜む、君たち何者???
2001年、なんだかひしめき合ってきたので、間引きして5本に。2002年、それでも窮屈そうになったので3本に。そして2003年、台風で倒れそうな木を立て直しに来た庭師さんに隣の屋根までのしかかりそうな木を見せると「こりゃぁ、センダンじゃね。どまでっでん伸びるけん、今のうちに切りますか?」
「センダンって、巨、巨木ではないですかぁぁぁ!!! でも、切るったって種から育てたんだし、すっごく綺麗だし、このままなんとか……」
かくして身元が判明したセンダンは一本になり、優雅に伸ばした枝は切り取られ、初夏だというのに哀しい姿になりました。後日ネットで調べたところ、
センダン科の落葉高木で、海辺を好んで自生する>>>よく育ったはずです。
平安時代には獄門の前に植えて罪人の首をかけた。よって今だに病人が絶えないとか家運が傾くなどと屋敷に植えるのを嫌うところが多い>>>ひぇ〜〜〜。
センダンは火葬の薪や死者の杖にするほか棺桶にもされ、 岡山地方ではこれで棺を作ると冥土の道が明るいとされている>>>良いのやら悪いのやら……。

でもでも、縁あって針槐庭にやってきて、これまで健気にすくすくと育った木です。仲間はみんなこっちの都合で切られてしまって、一本だけ残った木です。なんとか控えめに育ってもらって、身体が弱ったらこれて杖でも作ってみましょう。そうだ!迷信深い親戚が来た時には、これはやっぱり「サルスベリの一種」ということにしておかなくっちゃ。。。


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