ローレル/ローリエ/ベイ/月桂樹

 

英名:Laurel、Bay Tree  和名:月桂樹

効能:健胃、防腐効果、ドライは米びつの虫除けになります。

利用法:ブーケガルニには欠かせません。葉は乾燥した方が甘い香りが生きます。煮込み料理の他にスープ、ピクルス、ドレッシングにも。米びつに葉っぱをニ、三枚入れておくとお米の防虫にもなります。美容効果が高いハーブなので精油はローションやトニック、入浴剤によく使われています。リース、ドライフラワーとしても活躍し、とっても重宝するハーブです。
月桂樹はダフネの化身だというギリシャ神話があります。ある日、アポロンは河神の娘ダフネに初めての恋心を抱き、美しい少女ダフネを追い求めますが、その愛に応えられなかったダフネは逃れ切れなくなって月桂樹に姿を変えたという神話です。月桂樹を眺めていると、そんなダフネの芯の強さを感じます。思い立って月桂樹の花言葉を調べてみると「名誉」「栄光」「勝利」・・・なるほど!と納得しました。クスノキ科の常緑高木ですが、刈り込みや剪定、移植にも強く、プランターでも小ぶりに育てることができます。

私が買った苗木は、その頃にはまだ50cmくらいでしたが、すくすく伸びて今では2mを越す堂々たる木になっていました。が、針槐庭にいつも吹きつける強い南風のせいで、また斜面の片隅というお粗末な環境の下で、少し傾いて育ってしまいました。
さらに、2003年6月 の台風直撃を受け、突風で倒れそうになりました。左の写真は、これでもクレーンで引き起こした姿なのですが、右側半分の葉が潮風で傷んで落ちてしまっているので、なおさら傾いて見えますね。
じつはこの月桂樹の左右に連なるハーブ並木では、ほとんどの木が同じように傾いて育っていて、しかも奥に見える竹林の竹もやはり傾いて育っているので、この道を歩く時にはなんとなく平衡感覚がおかしくなるのか、私も家族も、お客さんもみんな傾いて歩きます(^O^)
月桂樹の足元にはスゥィートバイオレットが繁って芳香を放っていましたが、復活はもう無理でしょう。新たに植えてあげないと、ダフネが淋しがっているかもしれません。


コーナーTOPへ 次へ