ハーブたちの自己主張


水を好むハーブたち
バジル  ミント

バジル(英名:Basil)

水はけ良く植え、たっぷり水をやって育てます。日当たりを好みますが、九州あたりは陽射しが強すぎて香りに刺激が強くなりすぎるので、午前中に日が当たるくらいの場所で育てます。肥料は月一度与えるのが理想ですが、元肥をたっぷり入れておけば十分に育ちます。乾かさないように根元を敷ワラ、あるいは水苔や枯れ葉などでマルチングします。植付けの際に新芽を摘み取っておくと、低く頑丈に育ちます。また、8月上旬ごろに強く刈り取ると、秋にはまたたっぷりと収穫できます。
食用は花を咲かせないようにこまめに枝先を収穫しますが、花穂ができたら種ができるのを待って刈り取り、乾燥させます。茶色くなりますが、穂には葉とは違った香りがあるのでソースや炒めものでつかいます。また、シソ科の植物は交雑して香りがないものができたりするので、できるだけ距離をおいて植えるようにします。特に、バジルとシソ、赤ジソと青ジソ、ミント同士は、鉢植えでも置く場所を遠く離すようにしましょう。。
自家栽培で採った種はやはり交雑したりして香りのないものなど出てくるので、そういう株をみつけたら可哀相ですが排除します。雑種ばかり増えてきたら、新しい種を買った方が安心です。

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ミント(英名:Mint)

次項の“たくましいミントのお話”をぜひお読みください。ミントの地植えは決してお勧めできません。また、品種の違うミントを並べて植えると、地下茎が混じりあったり、バジル同様に花同士で交雑して雑種ばかりになってしまいます(アップルミントは強く交雑しません)ので、相当距離を離して植えます。鉢植の場合でも、種類によって鉢をできるだけ離して置きましょう。花を使わない場合は、交雑を防ぐためにも花芽が見えたらすぐに摘みとります。伸びてくると下葉が枯れ込むので、きれいに育てるには常に2〜30cmくらいに切り揃えます。
栽培には大きめのプランターでの栽培をお薦めします。プランター植えでは根詰まりを起して弱ることが多いので、一、二ヶ月に一度肥料を与えて丈夫に育てます。植替えは根がびっしりと絡みあっているので、かなり困難。針槐流は、水に挿しておいて根が出たものを一年草の感覚で新しく別に植えています。

たくましいミントのお話
しばらく前までRITZさんちの道路の縁取りはミント畑でした。ミントはのびのび、すくすくときれいだったけれど、そのうちにジワリ、ジワリと道路を侵食、気が付くと道路はすっかり狭くなっていました。RITZさんは邪魔になるミントをきれいに掘り取りました。でも、しばらくすると道路はまた狭くなっています。RITZさんはまたミントを取り、ミントは育って・・・。
これではきりがない、RITZさんは泣く泣くミントを全部抜くことにしました。ところが、元気いっぱい、伸び伸び育ったミントは深くまで根を張りめぐらせ、地下茎が絡まりあってとても手に負えません。困ったRITZさんはついに除草剤を撒きました。ミントは悲しく枯れてしまいました。まだ浅い春の事でした。
秋が来ました。収穫の秋です。RITZさんは道路の向こうで元気に鍬を振り上げています。さて、今度は何を植えるのでしょう。いいえ、RITZさんは再びのびのび、すくすくと育ってきたミントたちと闘っているのです。

ミントは属名“メンタ”は妖精という意味だそうです。なんとまぁ、マッチョな妖精でしょう。ミントは地植にすると恐ろしく丈夫で手間もかかりませんが、旺盛に拡がるので、必ず深さ60cm以上の枠を埋め込んで、その中に植えましょう!ただし、ほんの少しの隙間でも、ミントは見逃しません。ジワジワ、ゾワゾワと根っこを伸ばし、倒れた茎が地面に触れるところからも根を伸ばし増えていきます。くれぐれもご用心!
ミントの中でもアップルミントはとくに繁殖力が旺盛です。根っこは土中30cm以上深いところまで折り重なって元気に潜り込んでいます。

《経過報告》11999年2月
1年が経過しました。ミント畑は今はラベンダー畑になっています。でもラベンダーの隙間から時折ミントが顔を出してきます。その度に根こそぎ取っては食べ、取ってはプレゼントにしたりと結構重宝するようになりました。今は2月、鉢植えのミント達はまだ冬ごもりをしているのに、地植えのミントはやっぱり元気に顔を出してきます。

《経過報告2》1999年5月
花盛りのラベンダーの真ん中からひときわ高く、ミントが顔を出しました。覗いて見てみるとラベンダーの根元のあっちからこっちから…。どうしたものでしょう。ハァ〜!

《経過報告3》2000年4月
去年、しっかり駆逐したはずのモクレンの周りのアップルミントたち、早春には自力でミントガーデンを再生していました。手の怪我で見ているだけのうちに、ラベンダーの花壇を丸ごと乗っ取り、のびのび元気できれいです。しかも、近くに植えてあるモクレンの根元から、キンシバイやツツジの株のまん中から潜望鏡のようにこちらを見ています。ただ今、ミント討伐計画続行中!

《経過報告4》2001年10月
4年目です。春から秋にかけて忙しく、アップルミントはモクレンの隣のモミジ周辺にまで勢力を伸ばしています。今では草丈80cmを越し、紅葉の根元をくぐり、ツツジを押し上げ、元気満々ですぅ(TOT)

《経過報告5》2003年6月
2月に徹底的に掘り上げましたが、その後仕事が忙しくて手を入れない間に、またまた成長。梅雨の慈雨に恵まれて草丈1mを超えようとしています。ハーブ並木の竹林からは竹やぶがぐんぐん迫っているし・・・どーしましょ(TOT)

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