■死ぬかと思った ■罠にはまった ■胸にこたえた ■腹がよじれた ■寝るかと思った

R.D.ウィングフィールドの書庫

……R.D.Wingfield……

ベストセラー

魅力のかけらもない、ひたすらずぼらなだけの刑事フロスト警部。勘は働かず、推理は空を切り、かといって地道な捜査は大の苦手。そんな彼を温かく見守る登場人物を頼みに読み進むうち、いつしか、ハマッてしまいました。フロスト警部を生んだウィングフィールド、いったいどんな人物か……と興味津々です。

涙を飲んで選ぶオススメの一冊
フロスト警部日和

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R.D.ウィングフィールド
洋書mass market
夜のフロスト
文庫
夜のフロスト Night Frost
1992年作/創元推理文庫
ブックマーク
インフルエンザが猛威をふるうデントン。病気欠勤の続出で警察署の頼みの綱は風邪さえも寄りつかないフロスト警部。今回は仇敵アレン警部も病欠のため、アレン警部の下に就くはずだった上昇志向の若手新任刑事ギルモアは、あろうことか、フロスト警部と行動を共にするハメになる。巷では老女の連続殺人、新聞配達中の少女のの失踪、少女の自殺と事件が続き、昼も夜もない忙しさ。怪し気なポルノビデオを追いながら、口喧しいマレット警視の叱責の嵐から逃げながら、ギルモア刑事を引きずり回し振り回し、あいも変わらぬ事件の海に漕ぎ出すフロスト!いやいや、おぼれそうなのだ、今度ばかりは、肌も露な美しい人妻に……。

R.D.ウィングフィールド
洋書mass market
フロスト日和
文庫
フロスト日和 A Touch of Frost
1987年作/創元推理文庫
ブックマーク
秋のデントン。万年人手不足のデントン警察署は連続する女子学生暴行事件、 やはり連続している老人宅への侵入窃盗事件で上を下への忙しさ。その中で唯一人マイペースを保っているのは名物警部フロスト。打ち上げ花火のようにあっちでこっちで巻き起こる事件、書類仕事は期限ギリギリなのにどこにあるかもわからない。キレル直前の天敵マレット署長を尻目に、毒舌を垂れ流し不敵な笑いを浮かべながらフロスト警部の迷捜査が続く。
・・・かくもむさ苦しく、かくも混沌を体現したおじさん主人公がかつていただろうか……!?刑事コロンボさえも清潔に思えてくる。せめてコロンボばりの推理力が……いやいや、最後の最後までフロストはフロストなのだ。たぶん、優秀なのだ...

R.D.ウィングフィールド
洋書mass market
クリスマスのフロスト
文庫本
クリスマスのフロスト Frost at Chiristmas
1984年作/創元推理文庫/'00年読
ブックマーク
ロンドンから70マイルの田舎町デントン、日曜学校からの帰り道に八歳の少女が忽然と姿を消した。クリスマス直前のこの捜査に当たるのはよれよれコートに茶色いマフラーがトレードマークの名物警部フロスト。妻を失くしてからは、ひたすら仕事とタバコと毒舌に明け暮れる不屈の仕事中毒。読者も忘れてしまうほど次から次へと起きる難事件がフロスト警部の暑苦しい頭からはみ出しそうになる頃、事件は一挙に解決を見るのだった・・・果たして、優秀なのか?偶然なのか?
畳み掛けるように起きる事件を前に、下品きわまる名物警部のフロスト警部が繰り広げる一大奮闘。前回読んだ“フロスト日和”の見事なハチャメチャぶりが忘れられず、探し求めていた一冊。フロストに恋人が現れてびっくらこ!でも、相も変わらずのフロストの汗臭さ、刑事部屋の暑苦しさに喘ぎながらも、やはり大いに楽しんだ。


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