■死ぬかと思った ■罠にはまった ■胸にこたえた ■腹がよじれた ■寝るかと思った

ジャック・ケッチャムの書庫

……Jack Ketchum……

ベストセラー

なんというのか……表裏一体になったやさしさと怖さが身に染みるとでも言おうか……、かなり好き嫌いが別れる作家だと思います。堪え難く残酷な描写も多く、幾度挫折しかけたことか……。が、しかし、アクの強い独特の魅力が私を惹きつけ、先へ先へと焦らせる強烈な引力も感じます。
ジャック・ケッチャム:スティーブン・キング絶賛のモダンホラー作家。「ネイティヴ・インディアンの血を引き、端役俳優、教師、出版エージェントなどの職を転々とした後に作家になったという。」(ロード・キル関口苑生解説から引用)

涙を飲んで選ぶオススメの一冊
老人と犬

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ジャック・ケッチャム
洋書hardcover
老人と犬
文庫
老人と犬 RED
1995年作/扶桑社ミステリー
ブックマーク
愛犬と共に川釣りを楽しんでいた老人は、話しかけてきた少年たちに、いきなり愛犬REDの頭を吹き飛ばされてしまった。呆然と立ち尽くす老人と笑いながら去って行く少年たち。やがて老人は、少年たちに然るべき裁きを受けさせるために立ち上がる。
犬を愛する人間ならこの老人に行け!やれ!と心の中でけしかけてしまうだろう。沈着冷静な計画、深い優しさ。現代社会の矛盾を垣間見ながら、老人の深く静かな怒りと悲しみが次へ次へとページをめくらせる。孤独を愛する作家が、見事に孤独な老人を描ききった一冊。

ロード・キル ROAD KILL
1994年作 / 扶桑社ミステリー / '00年読
ブックマーク
昆虫や小動物などを殺しては満足を得ていたウェインの手帳には、日々、隣人たちの王道に関する入念なメモが取られていた。「有罪」「有罪」と。そしてある日、彼は偶然にも殺人現場を目撃してしまう。この日を境にして彼の心は水を得たように解き放たれていくのだった。
「あとひとり殺りたい。次は君たちも一緒にどうだ?」・・・ この一言がこの奇妙な物語のすべてを語っている。嘘だろ〜と思いつつ、一気に読み進んでしまった異常心理スリラー。

ジャック・ケッチャム
洋書hardcover
隣の家の少女
文庫本
隣の家の少女 THE GIRL NEXT DOOR/金子 浩=訳
1989年作 / 扶桑社ミステリー / '00年読
1958年夏、12歳のデイヴィッドは隣に越してきた美しい少女メグに一瞬にして心惹かれる。メグと妹のスーザンは両親を事故で亡くし、隣のルース・チャンドラーに引き取られていたのだが、やがて、じわじわとルースの呵責ない折檻の日々がはじまる・・・
暗い恐怖、仮借ない残酷な展開は落ち着いて読むことを許さず、結末の救いを求めて読み進んだが、最後に得られる安堵感は薄氷のように頼りない。ここまで創作をしなければならないのか……とさえ考えてしまう。キングが絶賛する伝説の名作で、確かに並外れた筆致力だとは思うが、私は決して推薦することはしない。ひどく、後味が悪い。


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