■死ぬかと思った ■罠にはまった ■胸にこたえた ■腹がよじれた ■寝るかと思った

トマス・ハリスの書庫の書庫

……Thomas Harris……

ベストセラー

Thomasu Harrisはアメリカ、ミシシッピー州生まれ。テキサス州ベイラー大学を卒業。《トリビューン・ヘラルド紙》ウェーコ支社にて犯罪事件の記事を書いていた。その後、ニューヨーク《AP通信社》のリポーター兼編集者として活躍。1973年、“ブラック・サンデー”で文壇にデビューし、記者から作家に転身した。この経歴のどこで、彼はこの恐怖を手に入れたのでしょう……?

涙を飲んで選ぶオススメの一冊
羊たちの沈黙

←ベストセラーへのリンクはInternet Explorer 5、Netscape Navigator 6 以上のブラウザで快適にご覧になれます。詳細は『この書庫の使い方』へどうぞ



トマス・ハリス
洋書hardcover
ハンニバル
文庫本
ハンニバル HANNIBAL/上下巻
1999年作/新潮文庫/高見 浩=訳/'00年読
ブックマーク
前作『羊.....』で逃亡に成功したレクター博士は、イタリアで優雅で静かな逃亡生活を送っていた。だが、正反対にFBIで苦境を強いられていたクラリスにちょっとしたプレゼントを送ったことから、メイソン・バージャーのレクター捜査網に引っ掛かってしまう。このメイソンというお方、若いころ幼児レイプで逮捕されたが、大富豪であるがゆえに刑務所入りを免れ、レクター博士による心理療法の末、片手以外は全身麻痺状態で人工呼吸装置につながれている身だった。ここから、メイソンのレクター狩りがはじまる・・・
何故?どうして?ウソ〜!と身を乗り出して読んだ結末にしばし愕然。。だが、時間と共に当然の成りゆきのように思えてくるのは何故……?? 圧巻は美食家レクター博士のもてなす厳かで優雅なディナー。うへっ。

トマス・ハリス
洋書hardcover
羊たちの沈黙
文庫本
羊たちの沈黙 THE SCILENCU OF THE LAMBS
1988年作/新潮文庫/菊地 光=訳/'89,'00年読
ブックマーク
FBIアカデミイの訓練生クラリス・スターリングは、連続する猟奇殺人の犯人バッファロゥ・ビルに関する示唆を得るため、殺人の末精神病棟に拘束されている精神科医レクター博士に面会にいく。誘拐、監禁、殺人とバッファロゥ・ビルの犯行が続く中、クラリスとレクター博士の間に、奇妙な連帯が芽生える。
何度読んでも緊迫感や緊張感が薄れることがなく、読む度に新鮮な驚きと恐怖がある。「人間」のもつ狂気と妄信の可能性の恐ろしさに震えながらも、どうしてもレクター博士を嫌いにはなれない。

トマス・ハリス
洋書hardcover
レッド・ドラゴン
文庫本
レッド・ドラゴン RED DRAGON
1981年作/ハヤカワ文庫/小倉多加志=訳/'01年読
ブックマーク
満月の夜を選んでくり返される猟奇殺人。捜査に呼び戻されるのは、かつて犯人の心理に自分を同化させるプロファイリングの第一人者と評判の高かったウィル・グレアム。やがて、犯人がグレアムに仕掛ける罠は・・・もっと早くに読んでいれば……と悔やまれる。“ボーン・コレクター”でリンカーン・ライムの緻密な検証に触れる前に、いや、出版された'81年当時に読んでいれば彼の本当の凄さが、この本の価値がもっと味わえただろうに……と、と〜〜〜ってもくやしい。作中ではグレアムとレクターの出会いが語られている。

ブラック・サンデー
文庫本
ブラック・サンデー BLACK SUNDAY
1975年作/新潮文庫/宇野利泰=訳/'01年読
ブックマーク
1月12日の日曜日のスーパーボウル、大統領と8万人が危ない!・・・アメリカのイスラエルに対する武器供与への報復を目的に、パレスチナ・ゲリラ「黒い9月」はとてつもない無差別テロを計画した。
トマス・ハリスのデビュー作は当時『スパイ・サスペンスの金字塔』だったのだろうが、あまりにも時が経ち過ぎていたためか、面白いのだけどイマイチ没頭できなかった。今にして読んで感じた恐怖は、25年を経ても紛争がいまだに続いていること……これこそが一番怖い。


書庫トップに戻る