■死ぬかと思った ■罠にはまった ■胸にこたえた ■腹がよじれた ■寝るかと思った

天童荒太の書庫


ベストセラー

……心が抉られます……

涙を飲んで選ぶオススメの一冊
永遠の仔

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天童荒太 永遠の仔 永遠の仔/上下巻
初版10.Mar.'99/ 幻冬社
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あまりにも無垢な子供時代に心に刻み込まれた共通の秘密。児童専門の心療内科病棟で共に暮らした三人が長い時を経て再び出会ったとき、彼等の互いを思いやる心が、衝撃的な連続殺人の中で悲しく絡み合う。求めあいながらもすれ違い、遠ざけながらも引き寄せあう心と心……ひたすらに何度も読み返した。泣かずにはいられない、極上の長篇。

天童荒太 家族狩り
初版20.Nov.'95/新潮社/山本周五郎賞受賞/'01年読
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かつてこんなにそわそわ落ち着かず読んだ本があっただろうか……。かと言って、残忍なだけのものではなく、ストーリーの背後から問い詰めてくるような迫力がある。静かに熟成された狂気が仕掛けた蟻地獄に吸い寄せられるのは「壊れかけた家族」……もちろん狂気の加害者から見てのものだが。。至るところに歪みが見える現代ならではのストーリーなのかもしれない。


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