■死ぬかと思った ■罠にはまった ■胸にこたえた ■腹がよじれた ■寝るかと思った

柴田よしきの書庫


ベストセラー

健気で律儀でかっこ悪い中年探偵・・・昔からの定番ではあるけれど、ウ〜ン、なんだかちょっと違う。ミステリーなんだけど、なんだかほのぼのあったかい雰囲気です。

涙を飲んで選ぶオススメの一冊
フォー ユア プレジャー

←ベストセラーへのリンクはInternet Explorer 5、Netscape Navigator 6 以上のブラウザで快適にご覧になれます。詳細は『この書庫の使い方』へどうぞ


柴田よしき フォー・ユア・プレジャーFor Your Pleasure
初版25.Aug'00/講談社/友人H氏の勧めで'01年読
ブックマーク
万年赤字の無認可保育園“にこにこ園”の園長は元刑事。嫌だ嫌だと言いながら、園の赤字補填のために今日も裏稼業に出かけていく。それはいつも危険に見舞われる探偵業の下請けだった。そして、園長はいつも血みどろになって帰って来ては、子供達の寝顔を眺めて微笑むのだった。
ハードボイルドな独り言の陰に垣間見えるやさしさと誠実さ、彼を支える逞しくも健気な女たち。柴田よしきの世界に、カンペキにハマった一册。続編も絶対に読むぞ!

柴田よしき 桜さがし
初版30.May'00/集英社/友人H氏のの勧めで'01年読
ブックマーク
4人の中学時代の同級生が恩師を訪ねてドライブする。それぞれがいまだ諦めきれない恋心を抱いたままに。そして、やがてちょっと気になる出来事に遭遇してしまう。彼らの恩師である元中学教師の推理作家、浅間寺龍之介と共に、なんとも賑やかな推理が始まる。
本格推理小説の直後に読んだため、はじめはちょいと拍子抜け。でも、さりげなく心地良く、微笑ましく羨ましくもある恩師と教え子たちの関係を背景に展開するちょっとスリリングなストーリーは歯切れ良く、全体に流れる季節感、空気感が瑞々しい。これは彼の持つ言葉の美しさのせいだろう。これから要チェックな作家だと思う。

柴田よしき公式サイト


書庫トップに戻る